【競輪記者コラム】この目で見て確信した、取手記念組が後半戦を席巻するに違いない!

2024年07月04日 19:07

競輪

【競輪記者コラム】この目で見て確信した、取手記念組が後半戦を席巻するに違いない!
脇本雄太にゾクッと来る強さが戻ってきた Photo By スポニチ
 前期最後の記念として行われた取手記念。最高に面白かった!後期に向けても見どころだらけだった。
 まず、優勝した吉田拓矢が素晴らしかった。地元エースとしてプレッシャーをはねのけ、結果を出す。並大抵ではない。しかも、あの失格を乗り越えて関東の絆で勝った、というのも今後につながるだろう。

 ただ、勝者だけではない。“敗れて強し”がいたからこそ面白かった。

 まず、輪界最強の脇本雄太。決勝こそ関東作戦に敗れたが、準決は10秒7のバンクレコードタイで捲った。

 思わず“強いっ…”と言ってしまう脇本らしさが戻ってきている。

 本人も決勝翌日に自身のYouTubeチャンネルで「踏めている感じはあった。絶好調とはいかないにしても、オールスターにいい感じで臨めれば」と手応えを口にした。

 やっぱり脇本が強くないと盛り上がらない。ケガで低迷していたが、後期はゾクッとする最強の走りが見られるはず。

 S班・山口拳矢も沸かせた。二次予選、準決と持ち前のスピードある捲りを披露。体調、自転車とマッチしていた。

 そして決勝、かなり悩んだ末に、脇本の番手を選択。初めて中部以外に付くことに「前から付きたかった。脇本さんだから付くので、今後近畿の人に付くというわけではない」と説明。結果は脇本不発で好連係とはいかなかったが、「これを自力で倒さないといけない」と肌で最強を感じた。今大会は山口の競輪人生の分岐点となるかもしれない。

 もう1人挙げたいのが守沢太志。決勝の最終バック、あのスピード域で内をしゃくれる追い込みが輪界に何人いるのか…。完全に復調している。

 自身も「今年一番の出来、これをキープできれば」と強調。S班時代にあと一歩届かなかったタイトル。後期はそのチャンスが必ず来るだろう。

 G1を3つ、G2が2つの後半戦。間違いなく取手記念組が大暴れするだろう。(渡辺 雄人)

 ◇渡辺 雄人(わたなべ・ゆうと)1995年(平7)6月10日生まれ、東京都出身の29歳。法大卒。18年4月入社、20年1月からレース部・競輪担当。22年は中央競馬との二刀流に挑戦。23年から再び競輪1本に。愛犬の名前は「ジャン」。取手記念決勝は吉田、吉沢の車単で大勝負するも…。

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