【競輪記者コラム】今年後半戦は新星誕生に期待 末木浩二と岸田剛から目を離すな

2024年07月09日 04:30

ボートレース

【競輪記者コラム】今年後半戦は新星誕生に期待 末木浩二と岸田剛から目を離すな
末木浩二 Photo By スポニチ
 競輪界は7月が期変わりとなる。昇降級班の動きが激しく、新たなルーキーたちも本格デビューを果たす。そこで上半期を振り返ってみよう。
 2月の全日本選抜は郡司浩平、5月の日本選手権は平原康多が優勝。両者とも競輪界をリードしてきたエースで、S班復帰を決めて今年後半戦、さらには来年へと楽しみが広がる。

 直近6月の高松宮記念杯も記憶に新しいか。Jリーガーから転身した北井佑季が待望のG1初制覇を飾った。デビューから一貫して徹底先行を貫き、南関勢の飛躍に大きく貢献してきた苦労人。大舞台で報われた姿には心を奪われた。後半戦もニュースターの誕生に期待したい。

 個人的には末木浩二に注目している。学生時代には自転車競技で全日本学生選手権チームスプリント1位に輝くなど、数々の大会で優勝した実績がある。

 近況は大きい着も目立っているが、6月の大垣では自慢の馬力がさく裂した。決勝は関東勢が4車となってシリーズ2度目の自力戦を決意。「初日は着が悪かったけど、感覚的には良かった。準決も落ち着いて(鈴木玄人を)追走できた」と成績以上の気配は備えていた。

 迎えた大一番ではホームでカマした飯野祐太を追いかけ気味に2コーナーから捲ると、前団を一気に捉えて21年12月の岸和田以来となる優勝。

 その後の取手記念は一次予選敗退も、久々の美酒を味わって勢いに乗っているのは間違いない。甲州の大器が大舞台で輝くことも十分ある。

 3月福井で特進を決めてS級入りした岸田剛も注目したい存在だ。競技の方では国民体育大会自転車競技チームスプリントで優勝の実績や、養成所時代にはゴールデンキャップに輝いた逸材。

 脇本雄太に師事し、師匠譲りのダイナミックな走りが光る。S級ではなかなか結果を出せていないが、目を見張る果敢な攻めで、徐々に順応はしてきている。鋭いカマシを武器に、持ち味のスピードを存分に発揮していく。(栗林 幸太郎)

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