五輪前最終戦“仮想スペイン”討つ!麻也が攻撃の第一歩
2012年07月21日 06:00
五輪
男子五輪代表は21日、メキシコ同代表と本大会前最後の国際親善試合に臨む。パスや個人技など超攻撃的サッカーを展開する1次リーグB組のシード国のメキシコは“仮想スペイン”にうってつけの相手。オーバーエージ(OA)枠の吉田麻也(23=VVVフェンロ)は守備だけでなく、攻撃にも絡むことで、打倒スペインを見据えた。
吉田は親善試合を前に難敵攻略のイメージを膨らませた。「メキシコはスペインに動きの質、動きだしとか似てる。仮想スペインにいいチーム。最後の仕上げとして怖がらずにチャレンジしたい」。右膝の負傷から復帰し、五輪代表デビューを果たした18日のベラルーシ戦。吉田は最終ラインから積極的に前線にボールを蹴り込み攻撃にアクセントを加えた。
DFラインから攻撃陣への新ホットラインが完成すれば、26日に1次リーグの初戦で対戦するスペイン撃破も見えてくる。「感覚は悪くない。永井もキヨ(清武)も出るタイミングがいい。いいボールが配給できれば」。五輪壮行試合の11日のニュージーランド戦から攻撃陣が精彩を欠く試合が続いているだけに、新たな得点パターンのオプションは是が非でも確立させたいところだ。
ベラルーシ戦では相手の守備的な戦術に「最後に点を取るところで自分の特長を生かしにくかった」と苦戦した永井も超攻撃的な布陣になるメキシコ戦では相手DFの裏を突く得意の動きを生かせる。メキシコ戦はその形を磨き上げる格好の実戦の場となる。
OA枠で招集されたチームの精神的支柱が攻守ともに五輪代表をリードする。