五輪不安…入管職員ら開幕前日スト、会場警備員が逮捕

2012年07月21日 06:00

五輪

 英国の公務員でつくる労働組合「公共商業サービス組合(PCS)」が19日(日本時間20日)、ロンドン五輪開幕前日の26日にストライキを実施すると発表した。
 CNNなどによると、ストは人員削減などへの抗議のためで、入国管理局を含む内務省の職員が多数参加する。ロンドンの空の玄関口であるヒースロー空港は、26日が関係者や観戦客の到着のピークになるとみられ、ストの影響で入国審査が大行列になるのは必至だ。

 PCSは開幕当日の27日から8月20日にかけては、超過勤務拒否などを行う計画。五輪終了翌日の13日は、ヒースロー空港で過去最大の混雑が予想されており、大混乱が生じる恐れがある。

 一方、サッカー女子日本代表「なでしこジャパン」の初戦の会場となる中部コベントリー競技場の警備員2人が、不法滞在の疑いで逮捕された。2人は21歳と24歳のパキスタン人男性。英民間警備会社「G4S」の下請け会社で働いており、数週間前から警備を担当していた。21歳の男性は現場監督になる予定で、同社の審査を通っていた。

 同社は最近になって不法滞在の疑いに気付いたという。身元確認がずさんだったとみられ、テロ対策への不安を招いている。

 G4Sをめぐっては、契約通りの人数の警備員を確保できない不手際も明らかになっている。共同電によると、英政府は、大会中に警備員が不足する事態に備え兵士1200人を待機させると発表。安全面での不安打ち消しに懸命になっている。

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