ベイカー大物ぶり発揮 金メダルの喜びは「憧れの」SMAPとの共演
2016年08月25日 06:15
五輪
しかし、質疑応答で空気は一変する。テレビ朝日関係者が、一足早く帰国していたベイカーと体操の白井を指名し「時間がたちましたが、金メダリストになってラッキーだったと実感したことは?」と質問されると、ニヤリとした21歳がマイクを握って語り始めた。
「あのー、今日なんですけども、ビストロSMAPの収録に参加させていただきまして、僕が初めて買ったCDが“世界に一つだけの花”で、小さい頃からの憧れの方々と共演できたのが、金メダルを獲ってよかったと思うことです」
すでに帰国していた柔道代表の集合は、午後から。この日の午前中、ベイカーが参加していたのは、SMAPが解散発表後初の収録となった「SMAP×SMAP」(フジテレビ)だったのだ。他局の番組名が出てきたことに慌てたテレ朝関係者が「他にありませんか?」と苦笑いで問い返したが「他は特にありません」と切り返すと、場内は爆笑に包まれた。
持ってる男だ。強豪ひしめく90キロ級で、2度の世界選手権は銅メダル止まり。ところが、今年は6月のマスターズで優勝し世界ランク1位に上昇し、初出場の五輪で一気に頂点へと駆け上がった。五輪前からイケメンぶりに注目は集まっていたが、コメントにも“力”があるところを証明した。
ただし、浮かれているばかりではない。ツイッターではエアロバイクの数値を写真でアップし、練習を再開していることを示唆。若き金メダリストは、味わった“ラッキー”を力に変え、すでに東京での連覇に向け、走りだしている。