南野2発!U20W杯出場王手 エースの力で韓国撃破
2014年10月14日 05:30
サッカー
U―19アジア選手権の1次リーグ最終戦が13日、ミャンマーのネピドーなどで行われ、C組の日本は韓国と対戦し2―1で勝った。2勝1敗で同組首位となり決勝トーナメント進出が決定。4強以上に与えられる来年のU―20W杯(ニュージーランド)の出場権獲得に王手をかけた。準々決勝は17日に行われ、D組2位(14日に決定)と対戦する。
エースの力で決勝トーナメント進出をつかみ取った。1―1の後半20分、左サイドで4人が絡む連係。最後はFW北川のヒールパスを南野が豪快に右足で突き刺した。「苦しい時間帯もあったが、チャンスは絶対に来ると思っていた。それをしっかり決められたのは良かった」。両手を広げて走りだし、チームメートと喜びを分かち合った。
主将のDF三浦がベンチスタートのため、左腕に主将マークを巻きチームを引っ張った。0―0の前半13分には右サイドでスローインを受けると、ドリブルでペナルティーエリア内に進入。角度のない位置から右足でニアサイドを抜いた。引き分け以下なら敗退が決まっていた背水の一戦。W杯ブラジル大会に予備登録されたU―19世代の“出世頭”が全2得点と貫禄を見せつけた。
韓国には9月のU―16アジア選手権で“弟分”が準々決勝で敗れ、U―17W杯出場を阻まれた。U―21日本代表も9月のアジア大会準々決勝で敗れた。南野は「敵を討とうと挑んだ一戦だった。特別な勝利」と雪辱を喜んだ。この大会では過去22回対戦し、90分間での勝利は94年ジャカルタ大会(○1―0)の一度だけ。11日のベトナム戦で先制点を決めた奥川に加え、ここまで2試合に先発した主力の広瀬、松本をケガで欠くハンデもあったが、20年ぶりに宿敵を撃破した。
17日の準々決勝に勝てば4大会ぶりとなるU―20W杯出場が決まる。南野は「3日間いい準備をする。次勝たないと、きょう勝った意味がない。気を引き締めていきたい」と意気込んだ。鈴木監督も「1試合ごとにレベルを上げてくれている」と選手の成長を認める。負の歴史に終止符を打つ準備は整ってきた。
▼DF中谷 球際の戦いで日本は負けていなかった。気持ちを乗せていたのが、凄く伝わった試合だった。
▼DF宮原 自分のプレーはあまり良くなかったが、韓国に勝てたことは良かった。
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