新潟 首位・町田撃破  小見今季初ゴール 藤原決勝弾で3戦ぶり勝ち点3 シントト伊藤涼太郎も観戦

2024年06月02日 04:00

サッカー

新潟 首位・町田撃破  小見今季初ゴール 藤原決勝弾で3戦ぶり勝ち点3 シントト伊藤涼太郎も観戦
先制ゴールを決める小見 Photo By スポニチ
 【明治安田J1第17節   新潟3-1町田 ( 2024年6月1日    町田GIONスタジアム )】 J1新潟はアウェーで町田を3―1で下し、3試合ぶりの白星を手にした。前半24分にMF小見洋太(21)の今季初得点で先制。3分後に同点に追いつかれたが、同45分にDF藤原奏哉(28)のゴールで勝ち越し、後半7分にオウンゴールで加点した。勝ち点19で順位は暫定14位に上げた。次戦は5日にホームでJ2長崎とルヴァン杯プレーオフラウンド第1戦を戦う。
 1対1、球際、空中戦。強度が売りの相手に勝負の基本となる部分で優位性を渡さず、首位を撃破した。勝ち越しゴールの藤原は「連敗して、きつい状況でチームは自信を失いかけていたところだったが、一人一人ができることをやれば勝てることを証明できた」と胸を張った。

 球際の強さが表れたのが勝ち越しの場面。DF早川がハーフウエーライン付近で相手のパスをスライディングでカット。ボールを奪って左サイドを突破し、MF谷口のシュートのこぼれ球を藤原が「本当に勘というか。詰めるところにいった」と逆サイドから走り込んで決めた。

 2点差に広げた後は、相手の激しいプレスをいつものようにショートパスをつなぎながら剥がし、新潟らしさも十分に見せた。パスが小気味よく回るたびに新潟サポーターも「ヘイ!ヘイ!」というかけ声で呼応した。

 町田戦に向けての練習では松橋監督から厳しい言葉をかけられたという。「本当に勝ちたいのか、というところを問われた。もちろん勝ちたいと思っているが、どこかで緩いところが今のチームにはある」と藤原。自分たちを見つめ直し、チームとして球際の強さなど基本的な部分を徹底した。

 6月の初戦で首位を破り、松橋監督は「勢いに乗っていきたい」と自信をのぞかせる。DF舞行龍は「対人の強さ、カバー、戻るべき場所に戻る。これをやればいい試合ができる。勝てるチャンスを増やせる。これをベースにしたい」と表情を引き締めた。   (西巻 賢介)

 ○…前半24分に今季初ゴールとなる先制点を決めた小見は跳び上がってガッツポーズし、叫んだ。セットプレーで押し込まれていた状況を打開した。自陣からドリブルを開始すると、FW長倉にパス出し、こぼれ球を拾って再びドリブルでゴール前へ。シュートは「ボールの置き所を1週間やってきた」と練習通り冷静に決めた。結果が出ず「自分の良さは何だろう」と悩み続けていた中での待望の得点。「前向きなプレーを出すことが自分らしさだと実感することができたゴールだった」と素直に喜んだ。

 ○…昨夏に新潟から移籍したMF伊藤涼太郎(シントトロイデン)が会場で観戦した。アップ前にロッカールームに顔を出したという伊藤。試合前にはサポーターからの「涼太郎」コールに手を振って応えた。ベルギーでの1年目は7ゴールと活躍。DF堀米主将は「いい刺激になった。本人もいいゲームだったと言ってくれた。顔を見られて和んだ部分もあって、ありがたかった」と話した。

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