モウリーニョ監督 猶予は1週間 2試合で結果出なければ解任も
2015年11月03日 08:40
サッカー
04年、最初にチェルシーの監督に就いた際、自身を「スペシャル・ワン(特別な存在)」と評した名将が、なぜ“余命1週間”まで追い詰められたのか。地元メディアでは低迷の要因として、オフの補強失敗、開幕前の準備期間が他チームより約1週間少なかったこと、主力選手の不調などが伝えられているが、ここにきて急浮上してきたのは選手との確執だ。
英BBCラジオのリチャードソン記者は、1日の番組で「指揮官と多くの選手との関係は最悪」と指摘。ある選手は「監督のために勝つよりも、負けた方がいい」とまで話していたと伝えた。対立の一因として挙げられるのは選手の名指し批判。8月の会見で「イバノビッチ、カーヒル、テリー、アスピリクエタ、セスク・ファブレガス、マティッチ、アザールの状態はハッピーではない」と7人もの名前を挙げて物議を醸した。また選手から人気があった女医のカルネイロ氏を9月に退団に追いやったことも影響しているとみられる。
モウリーニョ監督にとって“鬼門”といえるシーズン。04~07年の第1期チェルシー、10~13年のRマドリードでも就任3年目にクラブ首脳や選手との対立が表面化した。今回は苦境を脱する秘策はあるのか。4日の欧州CLディナモ・キエフ戦の結果が、名将の命運を大きく左右しそうだ。