米国に旅立つ川澄が見せたファン30人への愛情「そうだ、集合写真撮りません?」
2016年07月07日 09:58
サッカー
私たち報道陣の取材が終わると、川澄の前には自然とファンによる1本の列ができた。一人一人と別れを交わしていく。向き合う人の言葉をきちんと聞き、きちんと返した。自ら手を差し出して、ファンの手を両手で握った。列が切れるころになると、「そうだ、集合写真撮りません?」と提案。ファン全員との記念撮影まで行っていた。
最後は愛くるしい笑顔を浮かべたままエスカレーターに乗り、両手を大きく挙げてバイバイ。現れてから去っていくまで、時間にして2、30分間ほどだっただろうか。初対面の私も、ファンを大切にする真摯な対応ぶりに、すっかりと魅入ってしまった。
なでしこジャパンは6日、スウェーデン遠征に向けてメンバー21人を発表した。そこにはかつて“常連”だった川澄の名はない。だが高倉新監督は、日本を離れてからわずか数日後の今月2日、川澄がボストンとのリーグ戦で2得点を挙げた映像を見ていたという。
「彼女が代表に対する強い気持ちを持って米国に渡ったということは分かっている」と語り、「得点へ向かう良さや、突破にかかったところの良さは理解しているつもり」と認めていた。
30歳の川澄は、代表への復帰もプレーヤーとしての上達も、まだまだ諦めてはいない。空港では「これからもブルーのユニホームを着て戦いたい」と言っていた。今年4月からなでしこ担当となった私は、代表のピッチでまた愛らしい笑顔を見られる日を楽しみにしている。(波多野 詩菜)
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