浦和“お待たせ”1勝!過密日程何の攻撃陣爆発で5戦16発
2017年03月05日 05:30
サッカー
ゴールパフォーマンスは試合前から決めていた。胸の前で親指と小指を立てた両手をフリフリ。AマドリードFWグリエズマン(25)のダンスを“完コピ”してみせた。これで前線のトライアングルは加速した。同37分に興梠が、後半7分にはラファエル・シルバが続き3得点。今季の公式戦は5戦16発と爆発的な攻撃力を見せつけた。
激しい“討論”の成果だ。日本代表DF槙野のバッグの中には常に4万9000円で購入した自前のプロジェクターがある。今季からクラブハウス内の選手ロッカー室で過去の試合をフィードバックするようになった。「昨季から変えないといけない部分の一つ」と槙野。得点、失点、失点はなくても危なかった場面の映像を発起人の槙野がチョイス。選手間で意見を交わしているという。
国内リーグでは対戦相手が守備ラインを引く戦い方が常とう手段。J1開幕戦の横浜戦(2―3)、5―2で圧勝した2月28日のACL、FCソウル戦も“教材”の宝庫だった。敵の陣形が整う前に相手陣内に攻め込みゴールを脅かした。ACLで外国勢と対峙(たいじ)する時と同じ激しさも見せた。槙野は「全員攻撃、全員守備が凝縮された」と振り返った。
2週間で5試合の過密日程をメンバーを代えながら総力戦で終えた。3戦連続で喫したセットプレーからの失点は反省点。一方、総得点16は収穫。この日、新たに浮上した“課題”とすれば武藤の得点パフォーマンスか。槙野は「(C・ロナウドをまねる)鹿島の鈴木君もそうですが、オリジナリティーを出さないと。コピーというか、ただの2世になってしまう」と笑顔で指摘。それが次戦に向けた“最重要課題”になってしまうほど、浦和はトップフォームに入りつつある。
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