久保“新エース”の覚悟 ベルギー日本人最多弾&ヘントV導く
2017年03月30日 05:30
サッカー
「大事なプレーオフを前に、代表で刺激をもらえた」。代表戦での余韻にひたることなく、目線は既に、所属クラブ・ヘントでの快挙達成に向けていた。
すぐに新たな戦いが待っている。2日にベルギー1部の優勝決定プレーオフがスタート。レギュラーシーズン(RS)上位6チームが進出する同プレーオフにはRSの勝ち点の半分が持ち越され、ホーム&アウェーの総当たりの10試合で順位を決定する。現在首位のアンデルレヒトとの勝ち点差は6。優勝は十分手の届く位置にある。
久保はRS最終戦のホーム・メヘレン戦で圧巻の4人抜きゴールを決めた。RS3戦連発で7位だったチームを3―0の勝利に導いて4位に押し上げプレーオフへと進出させた。それを含め、今季のヘントでは7戦5発。03〜04年に鈴木隆行が記録したベルギー1部での日本人シーズン最多得点に並ぶ。「最大の目標ではないけど、それは抜きたい」。さらにプレーオフでは10試合で5得点もノルマに掲げている。
日本のエースとなりつつある23歳。常々「ポジションが固定されている選手はいない」と話すハリルホジッチ監督がFW本田を差し置いて右MFに重用する理由には、所属クラブでの活躍がめざましいこともある。A代表の次なる戦いは6月。日本人シーズン通算最多得点の更新とヘントでの優勝を引っ提げ、再び代表に戻ってくる。