鳥栖 FW趙東建が“超”スーパー弾「思いきり打ちました」
2017年07月31日 05:30
サッカー
ドヤ顔も当然だろう。両チーム無得点の後半30分。同18分から投入された趙はセンターサークル付近で、FW豊田が体を張って粘るボールを拾った。すかさず視線を相手ゴールへ向け、GK中林が前に出たところを見逃さない。迷わずに右足を振り抜いた。ロングシュートはバーに当たりながらゴールに吸い込まれた。2試合連続ゴールは推定50メートル弾だ。
インパクトある決勝点にフィッカデンティ監督も興奮を隠せなかった。「たまたまでは生まれないゴール。ボールを蹴る勇気、ボールを持つところ。いろいろなものが詰まって生まれたと思う」。これまで広島戦は3勝15敗3分け。しかもEスタでは03年から11戦未勝利。“驚弾”で負のデータをはねのけた。
8日の川崎F戦以来、約3週間ぶりのリーグ戦で気温31度、湿度80%の過酷な気象条件だった。DFに藤田を入れ、前線の3枚を総替え。4試合ぶり先発の豊田、U―20日本代表の田川、28日に完全移籍での加入が発表されたイバルボの3人を並べる4―3―3の攻撃的な布陣で臨んだ。17位に低迷し、ヨンソン新監督が就任した広島に押されながらも粘り勝ち。趙は「この流れに乗ってチームとして戦う」と力強い。次節は得意のホームに清水を迎える。
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