UEFA パリSG調査 ファイナンシャル・フェアプレー違反ないかと

2017年09月02日 16:51

サッカー

 欧州サッカー連盟(UEFA)は1日、フランス1部パリ・サンジェルマン(SG)に対し、クラブの健全経営のために赤字額に上限を設定した財務規則「ファイナンシャル・フェアプレー(FFP)」を順守しているかの調査を開始したと発表した。文書で「最近の選手獲得活動を中心に、クラブのコンプライアンス(法令順守)について調査する」と説明。数カ月間をかけて関係文書を精査するという。
 パリSGは8月3日に史上最高の移籍金2億2200万ユーロ(当時約291億円)でバルセロナ(スペイン)からブラジル代表FWネイマール(25)を獲得。さらに8月31日にモナコ(フランス)からフランス代表FWキリアン・ムバッペ(18)を獲得したと発表した。1年間の期限付き移籍で、フランス紙レキップによると来夏に移籍金1億8000万ユーロ(約236億円)で完全移籍に移行できる契約内容。欧州メディアでは、ムバッペのレンタル移籍はFFPの違反を回避するための方策と報じられていた。

 パリSGは2014年にFFP違反で、罰金や欧州チャンピオンズリーグ(CL)の登録選手数を減らすなどの処分を受けたことがある。クラブは同日に「調査に驚いている。2017〜18年の年度会計について、FFPを完全に遵守していることを示す自信がある」という声明を発表した。

 ▽ファイナンシャル・フェアプレー 収入以上の支出を認めない財政監視策で、違反すれば欧州CLなどUEFA主催大会への出場が制限される。14〜15年以降は過去3季の収支を審査対象とし、赤字許容額は最初の4500万ユーロ(約58億5000万円)から徐々に減額され18年シーズン終了後に0となる。競技場改修など設備投資や育成部門への投資は支出と見なさないため、下部組織での選手育成を促す狙いもある。

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