川崎F2差!主力抜き3得点 代役GK新井“50m”アシスト

2017年10月22日 05:30

サッカー

川崎F2差!主力抜き3得点 代役GK新井“50m”アシスト
<川崎F・広島>前半終了間際、2点目を決め祝福される川崎・三好(右から2人目) Photo By 共同
 【明治安田生命J1リーグ・第30節   川崎F3―0広島 ( 2017年10月21日    Eスタ )】 明治安田生命J1リーグは21日、各地で第30節の8試合が行われ、2位の川崎Fは敵地で広島を3―0で破った。主力選手を欠きながら、途中出場のGK新井章太(28)ら“代役選手”がきっちり仕事。首位の鹿島がナイターで横浜に敗れたため、勝ち点差は「2」に縮まり、マッチレースの優勝争いは一気に白熱してきた。
 今季の好調を象徴するような勝利だった。序盤の劣勢を耐え抜くと、前半40分の谷口の先制弾を皮切りにさらに2点を追加。パスをつなぐサッカーは影を潜めたが、守備陣も守り切り、中村は「勝ち点3をどう積み上げるかフォーカスする時期」と胸を張った。

 この日はケガの大島、阿部、出場停止の家長ら主力4人が欠場。だが、シーズン序盤に最大8選手の離脱を経験し、底上げを図ってきたチームは、代役がきっちり仕事をこなした。その象徴が、GK鄭成龍(チョン・ソンリョン)の負傷退場で前半33分に急きょ出場したGK新井だ。本職の守備はもちろん、後半40分には約50メートルの“パントキック”で小林の今季18得点目をお膳立て。リーグ初得点の三好らも層の厚さを見せつけ、小林は「鬼さん(鬼木監督)が試合に出てない選手も腐らないようにモチベーションを保ってくれている」と明かした。

 培ってきた“対話力”も勝因だ。鄭の負傷で生まれた短いインターバルに、主将の小林を中心に声を掛け合って距離感などを修正。味方に退場者を出しながら3―1で勝利した仙台とのルヴァン杯準決勝第2戦同様、確実に流れを引き寄せた。

 今季4度目の3連勝で11戦負けなし。横浜に敗れた首位・鹿島との勝ち点差も2と肉薄した。「選手の成長だと思います」と鬼木監督。“無冠の帝王”返上の時。逆転優勝へ一丸になったチームが、独走気味だった鹿島の背中をはっきりと捉えた。

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