日本、守備改善 ハリル監督「ライオン倒すところまでいった」
2017年11月16日 05:30
サッカー
11人が連動した守備が機能した。1トップの大迫がプレスのスイッチを入れ、2列目の原口、浅野はパスコースを限定。インサイドハーフの井手口、長沢は相手ダブルボランチに厳しく寄せて、パスの供給源を断った。雹(ひょう)に見舞われて切り上げた試合前々日の紅白戦では先発組は仮想ベルギーの控え組に完敗。その夜、選手ミーティングを実施して意見をぶつけ合った。1―3で完敗した10日のブラジル戦で中途半端だった「前からプレスに行く、行かない」の状況判断について激論。意思統一を図った成果が表れた。
それでも完封はできなかった。後半27分にシャドリに久保、森岡、吉田、槙野の4人がかわされ、最後はゴール前でフリーになったR・ルカクに被弾。吉田は「中盤も後ろも一瞬、気を緩めて中に入られてしまった。本来なら外に追い込むべきだった」と振り返った。数的優位を保ちながら、個の能力で突破される現実。最少失点に抑えたが、課題はある。
今遠征は長年、日本の中核を担った本田、香川、岡崎の招集が見送られた。ブラジル、ベルギーとの連戦は2敗に終わったが、長友は「ポット1の国から勝ち点を取れる手応えはつかみました」と前を向いた。「2試合でいろいろな結論が導き出されました」と指揮官。“脱ビッグ3”に拍車がかかる可能性もある収穫ある黒星だった。
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