「最弱開催国」ロシア代表84年ぶり2戦8発!1次リーグ突破

2018年06月21日 05:30

サッカー

「最弱開催国」ロシア代表84年ぶり2戦8発!1次リーグ突破
<ロシア・エジプト>後半、3点目のゴールを決めて喜ぶジュバ(右) Photo By 共同
 【W杯ロシア大会1次リーグA組   ロシア3-1エジプト ( 2018年6月19日    サンクトペテルブルク )】 A組は開催国ロシアが、ウルグアイとともに今大会最初の1次リーグ突破を決めた。19日の第2戦でエジプトを3―1と退けて2連勝。開幕戦で途中出場ながら2得点のMFデニス・チェリシェフ(27)が先発に抜てきされると2戦連発で期待に応えた。開催国の開幕から2戦8得点は34年大会のイタリアに並び最多記録タイ。20日にはウルグアイがサウジアラビアを下し、2連勝で突破を決めた。エジプトとサウジアラビアは敗退した。
 「最弱」の開催国と揶揄(やゆ)されたのも、今は昔。ロシアが強豪ウルグアイとともに開幕2連勝で1次リーグ突破を決めた。決勝トーナメント進出はソ連時代の86年大会以来32年ぶり。ロシアとなってからは出場4度目で初となった。

 “シンデレラボーイ”チェリシェフがまた決めた。O・Gで先制して迎えた後半14分。ゴール前で右折り返しから、冷静に左足で勝負を決める2点目となった。開幕戦での国際Aマッチ初ゴールを含め、2戦3発はこの時点でポルトガルのC・ロナウドと並んだ。それでもチェリシェフは「彼は次元が違うよ。僕のゴールはいずれ止まる。チームの勝利に貢献できればいいんだ」と笑う。6歳の時、サッカー選手だった父とスペインに移籍し、Rマドリードの下部組織で育った。大きな花を咲かせつつある。

 同17分には1メートル96の長身FWジュバも2戦連発で2得点目。高さを生かし、FKを胸トラップすると巧みな足技も駆使してゴールを決めた。「初戦も良かったが、今日はさらにいい試合ができた。次が楽しみだよ」と胸を張る。チェリシェフも、ジュバも、途中出場で活躍した開幕戦を経ての先発抜てきに見事に応えた。

 開催国が開幕から2試合で8得点は34年大会のイタリアに並ぶ最多記録タイ。開幕前は結果が出ず、FIFAランク70位は出場国中最下位だが「過去の試合から学ぶ。ちゃんと宿題はやった」とチェルチェソフ監督。この勢いは本物だ。

 ≪旧ソ連時代は66年4位最高≫旧ソ連時代を含めてロシアは11度目のW杯出場で過去最高成績は66年大会の4位。GKヤシン、DFシェステルニョフを中心に初めて準決勝に進出したが、西ドイツのDFベッケンバウアーに得点を許し1―2で敗れた。3位決定戦でFWエウゼビオ擁するポルトガルに1―2で敗戦。ロシアとなってからは94、02、14年と3度出場し、全て1次リーグ敗退だった。

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