52歳カズ節、衰えなし「情熱増している」80万円純白スーツで会見
2019年02月28日 05:30
サッカー
ブラジルの名門サントスと契約した86年からプロ生活は34年目に突入した。なぜ、ピッチに立ち続けるのか。「情熱は18歳でプロになった時と何も変わらない。情熱が一番の原動力」。この日の練習も11番のビブスを身につけ、先頭を走った。腹筋や腕立てでも練習メニューは必ず周囲より1回多くこなす。1ミリでも前に進むためだ。
26日の誕生日。52歳は感激とともに幕を開けた。天皇陛下の即位30年を祝う宮中茶会に招待された。「天皇陛下には自分からあいさつしました。皇后陛下には“一度、お話がしたかった”と言っていただき“また遊びに来てください”とおっしゃってくれましたが、どこに行けばいいんですかね。それは聞けませんでした」と笑顔で振り返った。温かいお言葉に胸を熱くした。
52歳初陣は3月3日、ホーム開幕の山形戦だ。昨季は9戦出場もリーグ戦の先発はゼロ。「リーグ戦で先発し、フル出場してその中で結果を出したい」と目標を掲げた。宮中茶会では尊敬し憧れるソフトバンクの王貞治球団会長とも再会。“現役は素晴らしい”と変わらぬエールを受け、前人未到の戦いを続ける勇気も増した。
昭和、平成のサッカー界をけん引し、新元号を迎える5月にはプロとして3時代を駆ける唯一のサッカー選手となる。「情熱は以前より増している」とカズ。報道陣から贈られたのは特大ケーキと52本の赤いバラ。まさに情熱の象徴。これほど深紅のバラが似合うサッカー選手はいない。