槙野1号からの橋岡2発!浦和の師弟コンビ ACL奪冠へ号砲3発

2019年03月07日 05:30

サッカー

槙野1号からの橋岡2発!浦和の師弟コンビ ACL奪冠へ号砲3発
<浦和・ブリラム>試合後、サポーターにあいさつをする槙野(右)と橋岡(撮影・篠原岳夫) Photo By スポニチ
 ACL1次リーグG組の浦和は6日、1次リーグ初戦でブリラム(タイ)を3―0で下した。20年東京五輪出場を目指すU―20日本代表MF橋岡大樹(19)が右ウイングバックで先発し、2得点を決める活躍で快勝に導いた。浦和は今季公式戦4戦目にして初得点&初勝利、ACLでのホーム戦は9連勝とした。H組の川崎Fはアウェーで上海上港(中国)に0―1で敗れ、今季公式戦初黒星となった。
 右足に魂を込めた。長い“沈黙”が破られ、ケチャップをドバドバさせたのは東京五輪世代の星、MF橋岡だ。「ハーフタイムに槙野選手から“もっと中でプレーしろ”と。目的を持ち、思い切ってやれた結果です」。ふがいない前半がうそのようだった。まず後半30分、こぼれ球に反応。後半43分には、汰木(ゆるき)のクロスに滑り込みながら合わせ、とどめの一撃を決めた。

 新人だった昨季は25戦出場も、今季リーグ戦は出番なく前節はベンチ外。悔しかった。「うまい選手ではないですが、この一戦に懸ける思いは強かった」。試合中、師と慕う槙野から攻撃のアイデアを出すこと、自信を持ってプレーすることを諭された。その槙野が後半5分、今季4戦目にしてチーム1号を決め呪縛を解いてくれた。プロ人生初のマルチ弾で追随してみせた。

勝負の一年と位置づける。叔父の橋岡利行さんは棒高跳びの元日本記録保持者、母深雪さんも中学記録を持つほどの短距離選手だった。走り幅跳びの橋岡優輝(20)をいとこに持ち、一緒に20年東京五輪出場が悲願だ。昨夏から槙野のススメで「サッカーノート」も始めた。日々、携帯電話に後で見た時、自身に響くことをつづっている。地道な努力はうそをつかなかった。

 この日、槙野が2年連続で決めたチーム1号は、開幕から公式戦通算320分目に生まれたもの。クラブワースト(288分)を更新する“最遅弾”となったが、若き橋岡の2得点を誘発するなど起爆剤に十分だった。「スイッチを入れるゴールになった」と槙野。2大会ぶり頂点を狙うACL。17年大会は史上初のホーム全勝Vを飾るなどホーム連勝を「9」に伸ばした。遅まきながら大好きな埼スタで浦和が“らしさ”を取り戻し始めた。

 ◆橋岡 大樹(はしおか・だいき)1999年(平11)5月17日生まれ、埼玉県出身の19歳。浦和の下部組織で育ち、ルーキーイヤーだった18年は25戦1得点。各年代別の日本代表でプレーしてきた逸材で、昨年は“飛び級”でU―21代表にも選出された。同6月にはU―19代表としてロシア遠征し、W杯も現地視察。DF酒井宏(マルセイユ)を目標とする。1メートル82、73キロ。

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