槙野1号からの橋岡2発!浦和の師弟コンビ ACL奪冠へ号砲3発
2019年03月07日 05:30
サッカー
新人だった昨季は25戦出場も、今季リーグ戦は出番なく前節はベンチ外。悔しかった。「うまい選手ではないですが、この一戦に懸ける思いは強かった」。試合中、師と慕う槙野から攻撃のアイデアを出すこと、自信を持ってプレーすることを諭された。その槙野が後半5分、今季4戦目にしてチーム1号を決め呪縛を解いてくれた。プロ人生初のマルチ弾で追随してみせた。
勝負の一年と位置づける。叔父の橋岡利行さんは棒高跳びの元日本記録保持者、母深雪さんも中学記録を持つほどの短距離選手だった。走り幅跳びの橋岡優輝(20)をいとこに持ち、一緒に20年東京五輪出場が悲願だ。昨夏から槙野のススメで「サッカーノート」も始めた。日々、携帯電話に後で見た時、自身に響くことをつづっている。地道な努力はうそをつかなかった。
この日、槙野が2年連続で決めたチーム1号は、開幕から公式戦通算320分目に生まれたもの。クラブワースト(288分)を更新する“最遅弾”となったが、若き橋岡の2得点を誘発するなど起爆剤に十分だった。「スイッチを入れるゴールになった」と槙野。2大会ぶり頂点を狙うACL。17年大会は史上初のホーム全勝Vを飾るなどホーム連勝を「9」に伸ばした。遅まきながら大好きな埼スタで浦和が“らしさ”を取り戻し始めた。
◆橋岡 大樹(はしおか・だいき)1999年(平11)5月17日生まれ、埼玉県出身の19歳。浦和の下部組織で育ち、ルーキーイヤーだった18年は25戦1得点。各年代別の日本代表でプレーしてきた逸材で、昨年は“飛び級”でU―21代表にも選出された。同6月にはU―19代表としてロシア遠征し、W杯も現地視察。DF酒井宏(マルセイユ)を目標とする。1メートル82、73キロ。
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