鹿島MF安部、バルサから正式オファー来た!レアル久保と対決だ
2019年07月04日 05:30
サッカー
バルセロナは下部組織出身の久保建英がレアル・マドリードに移籍した後も、日本人MF獲得に向けて調査を続けてきた。加入が実現すれば、当面はスペインリーグ3部所属のバルセロナBでプレーする。久保も3部所属のレアルBに所属しており、互いにトップチームに昇格すれば、世界最高峰のクラシコで夢の日本人対決が実現する可能性もある。
安部は歴代最年少で鹿島の10番を背負う期待の逸材。中学時代はプロの目に留まるため、高3時に全国総体開催地で1枠増える広島の瀬戸内高に東京から単身で進学を決め、その総体で鹿島のスカウトに見初められて鹿島に入団。戦況を読む高い頭脳と独特なタッチのドリブルが持ち味。先月の南米選手権ではチリ戦で国際Aマッチデビューを果たし、ウルグアイ戦の先発を含む全3試合に出場した。
ドイツで長く活躍したDF内田篤人が「日本でプレーするレベルの選手ではない。若いし、ポテンシャルもある」と認めるほど海外向きの能力を持つ。昨冬のクラブW杯では、レアル・マドリードに完敗し号泣。今季は開幕からフィジカル強化のため体重増加にも励んでいた。東京五輪世代でも中心選手となり得る期待の20歳。決断に注目が集まる。
▽FCバルセロナ カタルーニャ州バルセロナをホームに1899年創設。スペイン1部リーグ優勝26回、スペイン国王杯最多の優勝30回、欧州チャンピオンズリーグ優勝5回を誇る名門。宿敵レアル・マドリードとの伝統の一戦は「クラシコ」と呼ばれる。17年から楽天と4年総額2億2000万ユーロ(当時約257億円)でメインパートナー契約。本拠地はカンプノウで欧州最大の9万9354人収容。
◆安部 裕葵(あべ・ひろき)1999年(平11)1月28日生まれ、東京都出身の20歳。元日本代表MF本田がプロデュースするジュニアユースチーム「S.T.FOOTBALL CLUB」出身の初のプロ選手。瀬戸内高から17年に鹿島入り。18年はJ1で22試合に出場しベストヤングプレーヤー賞に輝いた。南米選手権で初の日本代表入り。J1通算48試合4得点。1メートル71、65キロ。