【東京五輪まで1年】久保 レアルの扉を開いた!挫折を推進力に変える力
2019年07月24日 09:30
サッカー
それでもFC東京に復帰した今季は開幕戦から先発の座を確保。長谷川監督も「攻撃の核」と認める主軸となり、森保ジャパン初招集もつかみ取った。原動力は生来の負けず嫌いだ。同時にプロ契約した同僚のMF平川(現・J2鹿児島)にJ1デビューで先を越された際には、悔しさから最後までグラウンドに居残ってシュートを打ち続けた。トレーニングでも熱量のギアを一つ上げ、当時の安間監督(現コーチ)をうならせた。
フィジカル面の向上も見逃せない。Jリーグ開幕前は積極的に肉体強化を行った。小学5年時から体づくりの指導をする木場克己氏は体幹の強さを挙げ「ドリブル時に頭がブレないので急加速、急停止、急旋回してもバランスを崩さずにボールを扱える。シュートの足の振りが速くなり、ミート力やパワーもアップした」と明かした。
うまい選手から強さを兼ね備えた選手となり大きく飛躍した。何度も壁にはね返され、そのたびに自分に足りないものを見つめ、一心不乱に努力した。不屈の魂を持ち、類いまれな才能の上に努力を積み重ねた。さらに成長を続けるであろう令和のスター候補は、かつて、東京五輪について「一生に一度のチャンス。出場できればこの上ないうれしさがある」と語っていた。1年後、予想を超えた姿を見せてくれるはずだ。