鹿島、執念ドローで暫定首位 内田主将が鼓舞「このままじゃ終われない」
2019年09月29日 05:30
サッカー
開始11分で先制された。その後は札幌の引いた守備と、土居とセルジーニョの前線のキーマン2人が徹底マークを受け苦しんだ。三竿、名古と故障者が相次ぐボランチで、同27分にはレオ・シルバが左太腿裏付近を負傷して交代。0―1の後半開始前、半年ぶりに先発した主将のDF内田が言葉を発した。
「このままじゃ終われない。はね返していかないと、優勝は見えてこない。今日は試されている」。その5分後。セルジーニョが同点ループ弾を決めた。同24分にはGK権純泰(クォンスンテ)が守備を怠ったDF小池に激しく詰め寄り激怒。攻守に妥協なく、最後まで決定機をつくって攻め込んだ。
最大「9」開いていたFC東京との勝ち点差を詰めて、得失点差ながら首位を奪取。リーグ戦のシーズン本拠連続無敗はクラブタイ記録の13試合となった。「優勝を目指すよりも、目の前の試合に勝つことが最後の優勝につながる」とMF小泉。首位に立っても誰ひとり笑顔のない鹿島が、3季ぶりのVへ一歩前進した。