浦和 逆転必ず!“勝ち上がりの歴史”決勝T初戦●でも2戦目全勝
2019年11月11日 05:30
サッカー
![浦和 逆転必ず!“勝ち上がりの歴史”決勝T初戦●でも2戦目全勝](/soccer/news/2019/11/11/jpeg/20191111s00002181088000p_view.jpg)
唯一のミスは後半15分、クロスの目測を誤り失点。「食いついてしまった。判断ミスです」。以前の福島ならここで崩れたかもしれない。17年決勝の遠征も同行したが、ベンチ外。観客席で紅茶を飲みながら傍観していた。当時は何でもすぐに諦めがち。だがこの日は違う。「これ以上、失点しないよう切り替えられた」
この2年、福島の原動力はあの「ベンチ外」の屈辱だ。浦和のGKには西川がいる。日陰生活が続いても腐らず準備姿勢から全てを見直した。右膝には今もボルトが残る。J3鳥取時代の16年に前十字じん帯などを損傷、現在も周囲の筋肉を鍛えカバーする。地道な努力は精神面も成長させた。シュート数は2本対22本も第2戦に望みをつなぐ1失点で切り抜けた。
勝機はある。浦和は過去4度、ACL決勝Tの第1戦に敗れているが、全て第2戦で逆転している。鈴木が言う。「特徴はつかめました。相手のメンタリティーには隙がある」。第1戦は逆転への伏線。DF槙野も「行けますよ!逆境はみんな、大好きなんで」。まさに逆転の浦和なのだ。
第2戦は24日、真っ赤に染まる埼スタが舞台。史上初となる3度目のACL制覇は射程圏内だ。
《2点差以上○で第2戦逆転優勝》浦和がホーム&アウェーで施行された決勝トーナメントで、第1戦で敗れるのは今回で5度目。過去の4度は全て2戦目で逆転勝利している。17年は決勝トーナメント1回戦の済州戦、準々決勝の川崎F戦で、2試合連続で第1戦の2点ビハインドをはね返して勝利。今季も決勝トーナメント1回戦の蔚山戦で●1―2→○3―0で突破している。“逆転の浦和”がクラブ3度目の優勝を狙う。
浦和は第1戦を0―1で落としたが、日本チームが決勝の試合で敗れるのは初めて。第2戦で90分での逆転優勝には、2点差以上の勝利が必要。1点差勝利なら1―0の場合のみ、前後半15分の延長戦→PK戦で決着。1点差で勝っても失点すればアウェーゴールの差で準優勝となる。
ホーム&アウェー方式で行われたACL決勝第1戦で敗れた延べ7チームのうち、逆転Vは04年アルイティハド(●1―3→○5―0)だけ。浦和は史上2チーム目の逆転Vを狙う。