初出場の今治東 岡ちゃん流全開で進撃!高瀬が2発!次はカズの母校・静学と対戦

2020年01月03日 05:30

サッカー

初出場の今治東 岡ちゃん流全開で進撃!高瀬が2発!次はカズの母校・静学と対戦
<山形中央・今治東>スタンドでラモス瑠偉氏(左下)らと応援していた岡田武史・FC今治オーナーも勝利を喜ぶ(撮影・篠原岳夫) Photo By スポニチ
 【第98回全国高校サッカー選手権大会2回戦   今治東2―0山形中央 ( 2020年1月2日    味フィ西 )】 2回戦16試合が各地で行われ、元日本代表監督の岡田武史氏(63)がプレーの原則、指導法などをまとめた「岡田メソッド」を導入する初出場の今治東(愛媛)が全国1勝を挙げた。FW高瀬太聖(2年)が2得点、守っては主将のDF大谷一真(3年)を中心に山形中央を完封。今季からJ3に昇格するFC今治オーナーで同校の指導もサポートしてきた岡田氏が見守る前で、堂々と3回戦に進出した。
 守から攻へ、切り替えのスピード感はまさに「岡田メソッド」の効果だ。前半24分、相手パスをカットした後、一気にスイッチが入る。ゴール前ではFW高瀬が相手DFを背にしながら体を反転させ最後は右足で決めた。先制ゴールのエースはこの日、2得点と爆発。山形大会から4戦無失点中の相手DFの壁をぶち抜いた。

 応援席にはFC今治の岡田オーナー、アドバイザーのラモス瑠偉氏らの顔。谷謙吾監督は思わず「スタンドのプレッシャーを感じながら戦いました」と笑った。今治東には週1度、FC今治のコーチが巡回、攻撃のサポートや守備面の指導を受けた。愛媛大会決勝(対新田)前には、FC今治の下部組織が“仮想新田”も務めてくれた。成果は顕著だった。

 守っても無失点。中でも主将のDF大谷は「岡田メソッド」の申し子だ。夏休みはFC今治のトップチームに練習参加。元日本代表DF駒野の高精度パスには1秒の隙も見せられない厳しさを教わった。「止める、蹴るの基本の部分から全然違った。主将として皆にも伝えました」。将来はFC今治入りも夢見るDFの要は完封で期待に応えてみせた。

 FC今治では市全体を巻き込み、育成年代から強化プロジェクトを進めている。今治東の初出場も目に見える成果の一つ。試合後の岡田氏は「初戦の硬さはあったけど勝って本当に良かった」。次戦はV候補の一角、静岡学園。これも運命のいたずらか、今治の夢を乗せた次なる戦いは、岡田メソッドVS“カズの母校”となった。(牧野 真治)

 ▼山形中央・羽角哲弘監督 相手の方が上回っていた。(山形県勢)13年ぶりの勝利ならず申し訳ない気持ちでいっぱい。同じコンセプトでチームづくりを進めたい。

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