【高倉監督 独占インタビュー】なでしこJ もう誰も「人任せ」じゃない
2020年02月14日 06:45
サッカー
![【高倉監督 独占インタビュー】なでしこJ もう誰も「人任せ」じゃない](/soccer/news/2020/02/14/jpeg/20200213s00002014408000p_view.jpg)
「W杯に対してチームの思いは強くあったと思うが、どこか人任せなところもあったかもしれない。このままじゃいけないということを共有して、何かを持ってきたのが(昨年10月の)カナダ戦だった。選手の目つきが明らかに変わった。W杯は悔しい敗戦だったが、五輪に向けた強い気持ちを共有できたことは収穫だった」
――特に守備に関しては、クロスへの対応やラインのスライドなど、監督が言い続けてきたことが体現されている。
「時間をかけてやってきた中で、今は大崩れしない感じはある。次はいかに点を取るかということで、ミドルシュートの部分は強調している。シュートの意識を持ちつつ、コンビネーションをつくるとか、選手はトライしてくれている」
――五輪の登録メンバーはW杯から5人減の18人。試合間隔も短く過酷な戦いとなる。
「フィジカルコーチとも話して、E―1の直前に一度、食事や水分の取り方、休養について確認する機会を持った。総力でやらないといけない。メンバーについては、今でもたまに(選手の名前が書かれた)磁石をボードに貼って考えている。今の時点ではこの18人かなって。このポジションは(調子が)上がってきた方を選ぶしかないよね、という話はスタッフとする」
――五輪で他に気になる競技は?
「陸上と、あとは女子の球技は気になります。女子バレーの中田(久美)さんは現役時代に同世代の女子スポーツ選手での食事会で知り合って、お互いに指導者になってから試合も見に来てくれた。一緒に頑張りたい」
――改めて東京五輪への思いを。
「とにかく勝ちたい。選手が表彰台で跳びはねて喜んでいるのを見たいし、自分も喜びたい。私にとっても、選手にとっても、凄く大きな大会。選手としっかり向き合いながらいいものをつくっていきたい」