混乱の中で…セリエA 無観客試合を“強行開催”

2020年03月08日 23:18

サッカー

 新型コロナウイルスの影響が広がっているイタリアでセリエAの無観客試合が、混乱の中で“強行開催”された。
 7日にイタリア政府が新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐために大都市ミラノがあるロンバルディア州全域と北部の14県で大規模な移動を制限する首相令を発表したことを受けて、イタリア選手協会のトンマージ会長は選手の感染リスクを避けるためにリーグ戦の延期を要求。延期分の5試合が予定されていた8日午前にスパダフォーラ・スポーツ大臣は地元メディアに対し、トンマージ会長を支持した上で「市民が感染拡大を防ぐために大きな犠牲を払っているのに、選手、審判、コーチらの健康を危険にさらすのは理にかなわない。イタリア協会は最初の感染者が出る前に再考すべきだ」とリーグの延期を要請した。

 これを受けてリーグは、パルマ―SPAL戦を開始5分前に一時延期。選手はピッチに入る直前だったが、ロッカールームに引き上げた。結局、リーグは試合開催を決断。話し合いの末に45分後に再び両チームのウォームアップが行われ、1時間15分遅れで試合は開催された。

 サンプドリア―ベローナ戦など、その他の4試合は予定通り行われ、サンプドリアに加入した日本代表DF吉田麻也は先発で新天地デビューを果たした。

 地元紙ガゼッタ・デロ・スポルト紙によると、イタリア選手協会はストライキを検討しているということで、今後も波乱含みとなりそうだ。

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