高3、大学4年生のサッカー部員対象 合同トライアウト開催 “金の卵”救済へ
2020年06月01日 05:30
サッカー
新型コロナウイルスの影響で、全国大会が相次いで中止。冬には高校、大学ともに選手権大会が控えているが、進路は例年、夏までの実績で決まる。選手はアピールの場を奪われ、スカウトは昨年までの実績で判断するしかない。選手が競技を断念せざるを得ない状況を懸念し、独自の救済策が始動した。
トライアウトにはJリーグ、JFL、社会人、大学のスカウトが参加。活動の公平性を保つため、第三者の「株式会社リトルコンシェル」が主催する。対象は主催者側が設ける参加基準をクリアした上で高校、大学ともに1チーム5人までを予定。長距離移動が伴うスカウトには、プレー動画を送付するプランもあるという。
舞台は実戦に近い形式を想定する。高校、大学で複数班に分かれ、1班あたり20分×4本の紅白戦を予定。J1クラブのあるスカウトは「練習よりも試合でどういうプレーをするか、本気の場を見ることができる」と期待を寄せている。
日本プロサッカー選手会が主催するプロ選手対象のトライアウトは毎冬実施されてきたが高校生や大学生を対象としたものは過去に例がない。リトルコンシェルの代田洸輔氏(33)は「一人でも多くの学生の進路が決まってほしい」と話している。