希望の“1人カズダンス”約束!3密避けた新様式バージョンで「盛り上げたいね」
2020年06月04日 05:30
サッカー
この日、チームは約2カ月ぶりに始動。体力テスト、35メートル走6本、2400メートル走などを消化した。カズは「体力テストの成績は非常に悪かった。もう少し頑張らないと」と打ち明けたが、まずは芝の上で「第一歩を踏み出せた」ことに充実感がにじむ。13年ぶりのJ1、ジーコの持つ最年長ゴール記録(41歳3カ月12日)の更新、そしてダンスへ、再スタートを切った。
自粛期間中、カズも見えない敵に不安な日々を過ごした。「寄り添って助け合うこともできない」。自分なりに体を動かすことで精神を安定させ、ステイホームで増えた一家だんらんの時間が心の支えになった。待望の7・4再開。週2の連戦が予想され、交代枠も3→5人に増えるが「やることは変わらない。FWとしてゴール、アシストを目標にしたい」と意気込んだ。
11年3月29日、まだ日本中が東日本大震災による被害の甚大さに打ちひしがれている中、復興支援マッチで得点を決め、希望のカズダンスを踊った。今、世界中がコロナ禍に苦しみ、当たり前の日常が奪われている。一人のアスリートとしても「夏の甲子園、高校総体などが中止になり複雑な思いもある」とカズ。再び希望の光となるため、そして皆と喜び合う日が来るまで、カズは1人でもダンスを踊り続ける。