東京V・大久保 J2再開へ喜び「やっとサッカーができる」 約4カ月の中断で“日常”のありがたさ痛感
2020年06月27日 05:30
サッカー
![東京V・大久保 J2再開へ喜び「やっとサッカーができる」 約4カ月の中断で“日常”のありがたさ痛感](/soccer/news/2020/06/27/jpeg/20200626s00002180445000p_view.jpg)
ここまで本当に長かった。5月29日に再開が決まって「やっとサッカーができる」と実感した。今までこんなに長い間、サッカーができなかった経験がない。毎日みんなで集まって練習し、試合をする日常がなくなった。サッカーができることがこんなにありがたいものだと改めて感じたし、自分がサッカーが好きだということもよく分かった。
再開時期も何度か延期された。その都度「こればかりはどうしようもない」と思いながらも苦しかった。コンディションを何度も上げたり落としたりするのは正直きつい。「再開が決まってからスイッチを入れよう」と考えていたが、「間に合わなくなるかも」と焦りも出てきた。ただ、そのおかげで今まであまりやらなかったトレーニングを、毎日やるようになった。これは新しい発見だった。
毎年、開幕から3~4試合目に100%になるように調整しているが、ここまでは予定通りにできている。暑さもあるので、試合を重ねながら戻していこうと思っている。
自粛期間中は家から出られないのがきつかった。普段はよく外で昼ご飯を食べて気分転換をしていたが、それができない。「普通の生活」ができないのがきつかった。支えになったのは家族で、子供たちと学校ごっこで規則正しい生活をしたり、家の庭で焼き肉をしたりした。家族の存在が支えだった。
この1カ月で完璧にヴェルディのサッカーに溶け込めたと思う。永井さん(監督)らが細かく説明してくれたし、よく理解できている。若い選手ともコミュニケーションは取れているし、試合を重ねていけば問題はないと思う。
再開初戦は町田戦だ。正直どういうチームか分からないが、同じ状況下にいたのだから差はないと思っている。楽しみだし、いい試合をしたいということだけだ。観客がいない試合は、練習試合のようで好きではないが、仕方がない。過密日程になるし、暑さもあるので総力戦になると思う。
どんなシーズンになるか全く読めないが、どんな形でもいいから何としてもJ1に昇格したい。そのためにはどこのポジションでもやるつもりだ。シーズンの最後にみんなで喜びを分かち合いたいと思っている。(東京V・FW)
◆大久保 嘉人(おおくぼ・よしと)1982年(昭57)6月9日生まれ、福岡県出身の38歳。国見高からC大阪入り。マジョルカ、神戸、ウォルフスブルクなどを経て13年に川崎F入りしブレーク。Jリーグ初の3年連続得点王に。FC東京、川崎F、磐田を経て今季からJ2東京V入り。家族は莉瑛夫人と4男。1メートル70、73キロ。利き足は右。
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