「男気弾」も勝利に届かず…神戸、藤本のゴールで先制も追いつかれドロー

2020年10月14日 20:58

サッカー

「男気弾」も勝利に届かず…神戸、藤本のゴールで先制も追いつかれドロー
<神戸・大分>前半、先制ゴールを決めた神戸・藤本(撮影・成瀬 徹) Photo By スポニチ
 【明治安田生命J1第22節   神戸1―1大分 ( 2020年10月14日    ノエスタ )】 研ぎ澄まされた感覚がゴール前で甦った。右サイドの神戸FW小川から中央へクロスが出た前半6分。7試合ぶり先発のFW藤本は、誰よりも早くボールに反応した。相手DFが体を寄せるより早くヘッドで捉える。大きな軌道を描いたシュートは、必死で背走するGKをあざ笑うかのようにゴールマウスへ。MFイニエスタも、MF山口も不在のピッチに、勇気と自信を与える先制弾だった。
 精神的支柱となるのは、ピッチの上だけではない。母校・近大サッカー部の部員5人が大麻を所持していたニュースに耳を疑った今月初旬。部は無期限活動停止の処分を受けた。心を痛めた藤本のもとに届いた後輩からのSOS。事件と無関係だった部員の活動を認める署名活動にいち早く賛同し、自身もSNSを通じて、この動きを拡散した。後輩のため、育ててくれた“故郷”のために脱いだ一肌。男気のなせるアクションだった。

 試合に時を戻そう。GK吉丸、MF山川と今季初出場の2人を加えた外国人選手ゼロの先発11人は平均年齢24・36歳。試合運びに粗さを露呈しながら、終盤までリードを保ったものの、後半41分にオウンゴールで追いつかれ、勝ち点1にとどまった。

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