【川崎F歴代担当記者が語る“引退”憲剛の素顔(3)】フロンターレスタッフに神対応

2020年11月02日 05:30

サッカー

【川崎F歴代担当記者が語る“引退”憲剛の素顔(3)】フロンターレスタッフに神対応
19年10月 ルヴァン杯V Photo By スポニチ
 【川崎F・中村憲剛 電撃引退発表 ( 2020年11月1日 )】 クラブのためにという思いを常に背負っていた。「フロンターレがなければ今の俺はないから」。だからこそ、当時、チームの絶対的な「顔」でありW杯にまで出場した日本代表選手が、かぶりものやコスプレまで何でも率先してやった。海外の強豪クラブからの誘いも断った。
 川崎市麻生区の練習場に女性2人を車の後部座席に乗せてきたことがあった。ドアを開けて出てきたのはクラブで洗濯などをするスタッフ。クラブハウスまで急坂を上らなければならないため、途中で乗せたという。「優しいね」と声を掛けると「当然でしょ」と返ってきた。フロンターレのファミリー感を誰よりも体現していた。

 「体は凡人だから」が口癖だった。だからこそ、1日に4、5回のストレッチを欠かさなかった。でも40歳までプレーし続けられる選手は一般人からしたら超人以外の何者でもない。残り2カ月。集大成のプレーを楽しみにしている。(12、13年川崎F担当・黒野 有仁)

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