今季限りで引退表明の清水・吉本一謙 「しっかり競争して、自分がやりきる姿を見せたい」
2020年12月10日 19:11
サッカー
昨年の手術後は長いリハビリを経て今年10月に全体練習に合流。復帰を目指す中での引退発表に驚きの声も少なくなかった。「1日やったら膝が腫れてまた1日休むとか、そういう状態が続くと思った。自分は痛みがあっても毎日しっかり練習して、その姿を若い選手に見せて“自分が試合に出るチャンスを逃さないんだ”ということを伝えたいと思っているので、それができないことに納得できなかった」。膝の状態を見ながらスポット的に試合に出ることはできるが、現時点で練習を含めシーズンを通じて全力でサッカーに取り組むことは難しい。吉本が先輩たちの背中を見て学び、抱いた信念を曲げてまで現役を続ける気持ちにはなれなかった。
今季は残り3試合。ファンも背番号4のプレーを待ちわびている。「サポーターの方々のおかげで自分は頑張ってくることができた」。スパイクを脱ぐのは感謝の思いをピッチで体現してからだ。
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