今季限りで引退表明の清水・吉本一謙 「しっかり競争して、自分がやりきる姿を見せたい」

2020年12月10日 19:11

サッカー

今季限りで引退表明の清水・吉本一謙 「しっかり競争して、自分がやりきる姿を見せたい」
今季公式戦初出場を目指す清水・吉本 Photo By スポニチ
 清水のDF吉本一謙(32)が10日、今季の残り3試合でピッチ上の雄姿を見せることを誓った。
 昨年9月に手術した左膝のケガの影響などもあり、9日に今季限りでの現役引退を発表。一夜明けたこの日オンラインで取材に応じた。かつてのチームメートやサポーターから寄せられた多くのねぎらいの言葉に感謝するとともに「プレーはできる状態なのでしっかり競争して、自分がやりきる姿を見せたい」と今季公式戦初出場へ向けて決意を新たにする。

 昨年の手術後は長いリハビリを経て今年10月に全体練習に合流。復帰を目指す中での引退発表に驚きの声も少なくなかった。「1日やったら膝が腫れてまた1日休むとか、そういう状態が続くと思った。自分は痛みがあっても毎日しっかり練習して、その姿を若い選手に見せて“自分が試合に出るチャンスを逃さないんだ”ということを伝えたいと思っているので、それができないことに納得できなかった」。膝の状態を見ながらスポット的に試合に出ることはできるが、現時点で練習を含めシーズンを通じて全力でサッカーに取り組むことは難しい。吉本が先輩たちの背中を見て学び、抱いた信念を曲げてまで現役を続ける気持ちにはなれなかった。

 今季は残り3試合。ファンも背番号4のプレーを待ちわびている。「サポーターの方々のおかげで自分は頑張ってくることができた」。スパイクを脱ぐのは感謝の思いをピッチで体現してからだ。

おすすめテーマ

2020年12月10日のニュース

特集

サッカーのランキング

【楽天】オススメアイテム