久保、ヘタフェ初陣“ぶっつけ本番”で逆転勝利呼んだ!地元紙絶賛「革命を起こした」「天才的」
2021年01月13日 05:30
サッカー
1―1の後半20分に投入されると、4分後に見せ場がやってきた。右サイドでボールを受けるとドリブルを開始。フェイントを仕掛けながらペナルティーエリア内に進入し、左足を振り抜いた。鋭いシュートはGKに阻まれたが、味方がこぼれ球に詰めて勝ち越し。39分には久保の右クロスに反応した味方が倒されてPKを獲得し、3点目につながった。
ホセ・ボルダラス監督は試合後の会見で「(悪天候の)困難な状況で、彼は家で孤立せざるを得なかったが、連絡は取り合っていた」とした上で「今日もホテル滞在中にピッチに入ってどう貢献できるかを説明した。それをうまくこなしてくれ、2つのゴールを生み出してくれた」と適応力の高さを称賛。地元アス紙は「久保がチームの攻撃に革命を起こした」。マルカ紙は「ゴールを生み出すための久保の天才的なひらめきだった」と絶賛した。
久保が新天地で与えられたのは背番号5。一般的に守備的な選手が着用することが多いが、久保のレンタル元のRマドリードを率いる元フランス代表MFのジネディーヌ・ジダン監督が現役時代に“銀河系軍団”でつけていた番号でもある。
今季加入した強豪ビリャレアルではリーグ13試合無得点。定位置を獲得できず、わずか半年で退団となった。ヘタフェ移籍決定前の昨年末に自身のインスタグラムで「いろいろあった年でしたが、来年もサッカーができることに感謝したいと改めて思いました」とつづった久保。心機一転、自身の21年初戦で上々の再スタートを切った。
▽ヘタフェ 1983年創設。ホームタウンはマドリード州ヘタフェ。04年に1部初昇格、16年に2部降格も1年で1部に復帰した。17年からMF柴崎岳(現2部レガネス)が2季所属し、18~19年は過去最高の5位。ホセ・ボルダラス監督(56)は5季目。スタジアムは約1万7000人収容のアルフォンソ・ペレス。チームカラーは青。
【久保の新天地初戦】
☆FC東京(17年11月26日●1―2広島)1点を追う後半22分、3トップの一角として年少歴代3位の16歳5カ月でJ1デビュー。アディショナルタイムにはミドルシュートを放った。背番号41。
☆横浜(18年8月26日○2―0神戸)FC東京から期限付き移籍し、J1で初めて先発出場。0―0の後半11分に右クロスを左足ボレーで合わせ先制ゴール。年少歴代2位の17歳2カ月でJ1初得点を決めた。背番号15。
☆マジョルカ(19年9月1日●0―2バレンシア)開幕3試合目で、2点を追う後半34分から右MFでプレー。欧州4大リーグで日本人最年少の18歳2カ月28日でデビューを飾った。背番号26。
☆ビリャレアル(20年9月13日△1―1ウエスカ)開幕戦で、同点の後半32分からトップ下で途中出場。相手のウエスカはFW岡崎がフル出場し、スペイン1部史上初めて日本人2人が同時出場した。背番号は16。