川本治氏 南野は移籍して正解!!ダブルトップ下で躍動、持ち味生きる
2021年02月08日 05:30
サッカー
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相手の間から飛び出してパスを受けるのは元々得意だが、タイミングも良かったし、コースも「ここしかない」という絶妙なシュートだった。もしも足元にピタリと止まっていたらもうワンタッチする必要があり、逆に強いシュートは打てなかったかもしれない。
サウサンプトンに移籍し、システムが変わったことは南野にはプラスだった。リバプールでは3トップの左が多く、前向きにボールを受けて前のスペースを使うことが多かった。サウサンプトンは4―2―2―2で、2トップの後ろにトップ下を2人置いている。南野は左のシャドーで、中央でプレーすることが多い。ゴールを背にボールを受けることが多かったが、ゴールに近い位置でプレーでき、ボールもより多く触れるのでゴールに絡める。この位置の方が持ち味が出せて南野のゴールも増えると思う。
また南野はファウルを受けることが多く、チームとしてもいい位置でFKをもらえるのは大きい。FKが得意なウォードプラウズがいて、セットプレーは大きな得点源になっているからだ。この日も2点目は南野のパスから得たFKをウォードプラウズが決めた。
日本代表でもトップ下をやることがあるが、動き方は違う。サウサンプトンのやり方は動きに制約があるものの、ゴールに近い位置でプレーできることは南野には好都合。周囲とのコンビネーションが高まり精度の高いパスが来るようになればもっとゴールも決められる。ゴールは攻撃の選手にとってなによりも説得力がある。いい移籍だったと思う。