U24林 “野獣の嗅覚”猛進下剋上ロード!久保へもアシスト、元バックアップメンバーから鮮烈アピール

2021年07月09日 05:30

サッカー

U24林 “野獣の嗅覚”猛進下剋上ロード!久保へもアシスト、元バックアップメンバーから鮮烈アピール
前半、クロスに必死に飛びつこうとする林(撮影・篠原岳夫) Photo By スポニチ
 【練習試合   U24五輪代表5ー0静岡産大 ( 2021年7月8日 )】 東京五輪のサッカー男子代表は8日、事前合宿中の静岡県で静岡産大と練習試合(45分×2本)を行い、5―0で快勝した。前半は主力組で臨み、FW林大地(24=鳥栖)はMF久保建英(20=Rマドリード)へのアシストを記録。激しい1トップ争いの中で、本番に向け、“下克上”への意欲を示した。
 “ビースト”(野獣)の愛称を持つ林が、事前合宿中初めての対外試合でアシストを記録した。上田と前田が別調整を続ける中、1トップで45分間出場。前半22分、田中から縦パスを受けると、中央で左の久保にはたき、追加点を演出した。得点こそ奪えず及第点の出来だったが、本大会への闘志は人一倍。言葉からもあふれ出た。

 「元々バックアップという立場。1試合も出られないこともあり得ること。短い期間で自分の立ち位置をさらに上げて試合にどんどん絡めるようにアピールして、結果を残したい」

 過去に世代別代表経験はなく、鳥栖でブレークする昨季まで無名に近い存在だった。今年3月に負傷の堂安に代わりU―24代表に初招集され、バックアップメンバーに滑り込み。選手登録が18人から22人に増える東京五輪の特例措置で、22人中最も遅い招集から本大会への出場権を勝ち取った。「(周囲を)生かすよりは生かされたい」と話すが、この日は久保を生かし、連係は日増しに高まる。

 1メートル78、74キロ。大柄ではないが、体の強さに優れ、背負う能力にたける。原点は大体大時代にある。「ひたすらボールのない練習を2時間したり、柔道や少林寺(拳法)などの練習もした」。体のどこを触れば相手が動くのか。サッカー以外の競技も参考に、体の仕組みを一から学んだ。

 前傾して打つシュートスタイルも、大学時代に身につけたもの。ウルグアイ代表FWスアレスや元ブラジル代表MFロナウドの映像にもかじりついた。本番まで残り2週間。ライバルは上田と前田。道は険しい。「この短い時間でグッと自分の立ち位置を上げていかないと」。ビーストは、夢見る舞台へ食らいつく

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