Jリーグの村井満チェアマンは19日、NPBとの新型コロナ対策連絡会議後のオンライン会見に出席。ワクチン接種を完了した選手が濃厚接触者となった場合、従来通りの隔離生活等を強いられるのかについて「ワクチンを打った、打たないによって社会生活で差別や偏見を助長してはならないことは大前提」とした上で、「ワクチンを打った人が、例えば濃厚接触との関係で言えば、合理的説明が付くのであるならば、その対象から緩和していくのは当然だろうと思っていた」と見解を述べた。その上で「国の方針を待たざるを得ない」点と「ワクチンを打ちたくても打てない人がいる中で、緩和策だけが先行するのは社会的な納得感も得られない」点を指摘し、「この二つがあることを前提に議論を深めようと確認し合った」と話した。
また、17日の国際親善試合U―24スペイン戦後に、東京五輪の有観客再考を求めた選手の発言については「選手が何か事を発言すると社会からいろんな事が言われる中で、選手の立場を代弁する表現として、私はそれはしっかり受け止めなければいけないと感じた」と話した。
さらに今夏に日本に入国する外国人選手・監督について、すでにいくつかのクラブにおいて新規ビザの査証の許可が出ていることを明かし、「Jリーグが指定する宿泊施設でJリーグがバブルをつくることを前提に考えている」と今春の経験を基に準備を進めている。