関東第一 新国立1号からの6発!若松が開幕弾「タイミングやポジショニングでゴールできた」
2021年12月29日 05:30
サッカー
![関東第一 新国立1号からの6発!若松が開幕弾「タイミングやポジショニングでゴールできた」](/soccer/news/2021/12/29/jpeg/20211229s00002013068000p_view.webp)
「第1号ゴールは全く意識してなかった。CKからあのタイミングでこぼれてきたので、決められるなと。いろんなセットプレーを練習してあった。元はキッカーだったが、こぼれた球を処理する役割に回って、そこで点を決められた」
1メートル69、60キロと決して体は大きくない。身体能力が高くないことも自覚している。「シュートに自信はある」と言いつつ、ゴールへの欲求は少なく、チャンスをつくることやアシストの方が上回る。好きな選手はイングランド代表MFグリーリッシュ(マンチェスターC)。理由も「ボールを持った時のチャンスメーク」だという。
現在は左サイドハーフとして出場するが、昨年まではサイドバックだった。練習試合ではさまざまなポジションをこなす。コツコツと努力を積み重ね、チームの勝利に貢献することを第一に考えてプレーしてきた。「タイミングやポジショニングで今日はゴールできた」。献身的にプレーする背番号8の記録にも記憶にも残る一発は、チームに勢いをもたらしてゴールラッシュを呼んだ。
総合力の高さを見せつけるように、東京都予選から5試合連続ゴールとなったFW本間凜(2年)や10番を背負うMF肥田野蓮治(3年)ら6選手がそれぞれ得点を挙げた。2回戦(31日)は尚志(福島)―瀬戸内(広島)の勝者と対戦。「関東一の歴史で2回戦を乗り越えられていない。そこを乗り越えるために精いっぱい頑張りたい」と若松。新たな歴史の一ページを刻んだ男とチームが、強い気持ちと覚悟で旋風を巻き起こす。
▽高校サッカー選手権と国立競技場 首都圏開催となった76年度から準決勝と決勝は国立で行われ、国立のピッチに立つことが選手の目標となった。99年度以降は、国立での開会式の直後に1試合の開幕戦が実施された。13年度を最後に改修工事に入り、14年度から開幕戦は駒沢陸上競技場(20年度は実施せず)、準決勝と決勝は埼玉スタジアムで開催されていた。