長崎総合科学大付 体調不良の小峰監督不在も一丸星 決勝ゴールの原口「自分たちでやっていかないと」
2021年12月30日 05:30
サッカー
代わって指揮した定方敏和コーチは「小嶺先生が築き上げたものを全力で出そう」と選手を送り出した。前半31分に先制を許したが40分にCKのこぼれ球をMF別府が押し込んで同点にした。1年時に出場した際には「来年も(大会が)あるという思いで立ってしまった」という反省を生かし、最終学年にかける思いを結果で表した。
後半はゲームを支配し、何度もゴールを脅かした。38分にセットプレーからのこぼれ球を頭で押し込んだ原口は「味方がうまく競ってくれた。ゴールは相当うれしい」と喜びを爆発させた。スタメン唯一の長崎出身で「みんなが自分を支えてくれる」と仲間たちに感謝した。
国見で6度の全国優勝を果たし、大久保嘉人(元C大阪)、平山相太(元FC東京)らを育てた小嶺監督は1週間前の練習から不在だったという。アクシデントを乗り越えて3大会ぶりの勝利。別府は「自分たちは監督に甘えていたところがあった。いない中で自分たちでどれだけできるか、これからの人生にかかってくる」と力強く話した。監督が戻ってくるまで負けるわけにいかない。