【第100回全国高校サッカー選手権第2日・1回戦 東福岡1-0秋田商 ( 2021年12月29日 熊谷陸 )】
東福岡がアクシデントを乗り越えて完封発進した。主将のDF段上と試合直前の練習で負傷したU―17日本代表候補のGK須田が欠場。代わって起用されたGK戸成が相手の攻撃に冷静に対応する好守備でチームをもり立てた。「チームメートが戸成ならいけると声を掛けてくれた。無失点で抑えられて良かった」とほっとした表情だった。
戸成は2カ月前に右膝を疲労骨折。リハビリ中は椅子に座った状態でボールを投げてもらってキャッチする練習や筋力トレーニングで鍛えた。「体幹が強くなってキックの力が上がった」。1カ月前に復帰し、この緊急事態で貢献した。森重潤也監督は「須田に劣らずシュートへの反応がいい。よくやってくれた」と活躍を称えた。