カズ 14チーム目の鈴鹿で誓った“30試合30得点”!カズダンス「踊りたい」

2022年02月01日 05:30

サッカー

カズ 14チーム目の鈴鹿で誓った“30試合30得点”!カズダンス「踊りたい」
鈴鹿ポイントゲッターズのユニホーム姿でポーズを取る三浦知良(代表撮影) Photo By 代表撮影
 JFL鈴鹿ポイントゲッターズに期限付き移籍したFW三浦知良(54)が31日、三重県鈴鹿市内での新加入会見に臨んだ。目標は大きくJFL全30試合出場&30得点&カズダンスを掲げた。背番号は代名詞の11番に決定し、この日午前にはメディア23社が集結する中、全体練習にも初合流。26日に55歳になるキングが悲願のJ3昇格へ、鈴鹿をけん引する。
 鈴鹿に来た「フーテンのカズさん」は野望に満ちていた。「JFLは全30試合、90分全部出たいのが正直な気持ち。30試合ですから30点取りたい」。半分は冗談だが、その心意気にうそはない。「もちろん難しい。相手も僕には、55歳の選手にはゴールを取らせたくないと思ってると思う。でもそこはこだわっていく気持ちです」

 J1から数え、4部相当のJFL。技術、戦術よりフィジカル的な戦いも予想され、真夏に日中開催の試合もある。「それも想定内。勝つことへの厳しさはJ1もJFLも同じ。努力とハードワーク」とカズ。昨季から兄の三浦泰年監督兼GM率いる鈴鹿の試合はチェックしていた。「ボールを大切にするサッカーをしていて僕自身、プレーするイメージが持てた」と言う。

 洗礼があったとすれば初合流した全体練習の前だ。支給されたウエア一式にストッキングがない。「JFLは厳しいなぁって(笑い)。すね当てもテーピングで止めました。社長、笑ってないで何とかしてください!」。会見中、同席していた吉田雅一社長に異例の発注。慌てた同社長は「早急に準備します」と即答。まさにスピード解決、これぞキング効果だった。

 プロ14クラブ目となる新天地、三重の印象には「伊勢は男はつらいよの第9話で出てきたかな。“フーテンのカズさん”も奇麗なお姉さんと出会うシーンができれば」と大好きな寅さんに重ねた。サッカー観に共鳴し、互いにリスペクトしあう兄弟タッグの始まり。「僕自身、成長したい。カズダンスも踊りたい」。会見は終始「本気」時々「ジョーク」で魅了。プロ37年目の新たな挑戦が始まった。

 《泰年監督兼GMも出席「楽しみ先行している」》実兄の三浦泰年監督兼GMも会見に同席した。「チームの勝利と成長、カズ自身の成長、他の選手たちの成長を含め、大きな存在になっていくと思う。楽しみが先行していて、いなかったらと想像すると苦しいです」と話した。開幕戦は3月13日、ホームにラインメール青森を迎え、カズのデビュー戦としても注目される。既にカズの起用プランを持つが、今後の練習を通じてさらに見極めていく。

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