シャフタルがギリシャでウクライナ支援の慈善試合 亡くなった子供の代わりにテディベアが観戦

2022年04月10日 13:45

サッカー

シャフタルがギリシャでウクライナ支援の慈善試合 亡くなった子供の代わりにテディベアが観戦
シャフタル・ドネツクの選手たち。胸には「STOP WAR」(AP) Photo By AP
 サッカーのウクライナ1部シャフタル・ドネツクは9日、ギリシャのピレウスでギリシャ1部オリンピアコスと慈善試合を行った。ロシアの侵攻を受けている母国を支援するため、この日の試合を皮切りに欧州各国で現地のチームと対戦。侵攻が始まった2月24日以降、初めての試合は0―1で敗れたが、試合後のロッカーでは涙を流す選手もいたという。
 通常は選手名が入るユニホームの背面上部にはマリウポリやハリコフなど爆撃を受けた都市名を表示。ステパネンコ主将は「たくさんの人が殺された都市の名前は我々の心にいつまでも残る」と訴え「我々はウクライナを代表してやって来た。試合の機会を与えてくれたオリンピアコスには感謝したい。戦争や平和に対するメッセージが伝われば」と続けた。

 スタンドの一角には176体のテディベアやおもちゃが置かれた。ウクライナが9日、侵攻を受けて176人の子供が亡くなったと発表したことを受けた対応という。その一方でオリンピアコスの熱狂的な一部ファンは観戦を拒否。「一方を支持したり、政治ゲームには参加しない」と声明を発表したという。

 シャフタル・ドネツクは先日、トルコで合宿を開始。退団した外国人選手の代わりにはユース選手がプレーした。また、ディナモ・キーウ(キエフ)も同様の慈善試合を予定している。

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