ビリッチ氏 クロアチア代表のW杯2大会連続決勝進出は「難しそう」 モドリッチら中盤には“自信”も…

2022年04月25日 17:13

サッカー

ビリッチ氏 クロアチア代表のW杯2大会連続決勝進出は「難しそう」 モドリッチら中盤には“自信”も…
元クロアチア代表監督のスラバン・ビリッチ氏(AP) Photo By AP
 元クロアチア代表監督のスラベン・ビリッチ氏(53)が25日、スペイン紙マルカ(電子版)で2022カタールW杯へ臨むクロアチア代表についての展望を語った。
 ビリッチ氏は2004年にU―21クロアチア代表監督に就任すると、2年後の2006年ドイツW杯後にクロアチアA代表監督に昇格。アンダー世代からの教え子であるモドリッチ(現レアル・マドリード)などをA代表に定着させ、2008年欧州選手権ではドイツ、オーストリア、ポーランドと同組となったグループリーグを3戦全勝で突破。準々決勝ではトルコにPK戦の末敗れたものの評価を高めた。

 だが2010年南アフリカW杯は欧州予選で敗退。2012年欧州選手権も本戦出場を果たしたもののスペイン、イタリアという優勝候補と同組になったこともありグループリーグ敗退。それでもイタリアとは1―1で引き分けるなど“好印象”を残したまま代表監督を退くことになった。

 その後はベシュクタシュ(トルコ)やウェストハム(イングランド)、アルイテハド(サウジアラビア)などのクラブチームを歴任しつつ、現在は中国1部の北京国安を指揮。アス紙のインタビューに応じたビリッチ監督は、カタールW杯へ臨むクロアチア代表が18年ロシアW杯準優勝のような“偉業”を繰り返すことが出来るかと問われ「う~ん難しそうですね。優勝候補はいつも同じで、スペイン、ブラジル、ドイツ、そして今回W杯に出ないイタリアです。その後、イングランド、ポルトガル、アルゼンチンと続きその次ぐらいにクロアチアが来るかもしれない。もちろんサプライズを起こせるかもしれない。ただ過去に6年間代表監督をやってきて、ひとつだけはっきり言えるのは、誰も私たちと対戦したがらないということです」とコメント。

 現在の代表チームについては「前回大会で素晴らしい仕事をしてきた経験豊富な選手と、エネルギーとクオリティをもたらす若い選手とが混在してバランスの取れた良いチームだと思います。世界最高の中盤とまでは言わないが、モドリッチがいて、コバチッチ(チェルシー)やブロゾビッチ(インテル・ミラノ)、パシャリッチ(アタランタ)がいる我々より優れた中盤を持つチームは少ないだろう」と評価。

 一方、課題として「マンジュキッチが現役引退をして以来、ストライカーに問題を抱えている。象徴的な9番がいないんです。ペリシッチ(インテル・ミラノ)とクラマリッチ(ホッフェンハイム)を中心とした攻撃陣は中盤と比べ差があると言わざるを得ない」と“点取り屋不在”を挙げていた。

 <クロアチア代表W杯日程>

11月23日 1次リーグ第1戦モロッコ(アルベイト)
11月27日 1次リーグ第2戦カナダ (ハリファ国際)
12月 1日 1次リーグ第3戦ベルギー(A・ビン・アリ)

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