C大阪GK金鎮鉉が29日・鹿島戦で外国籍選手歴代最多出場へ「自分だけでは到達できなかった」
2022年04月25日 19:21
サッカー
「4、5年目。自分に刺激を入れたいと思った時期があった。他クラブでプレーして、メンタルとかモチベーションを高くしたいと考えたこともあった。もっと良い選手になりたいと思って移籍も考えていました」。慣れてくると、初心を忘れがちになる。居心地の良さは、慢心へもつながってくる。環境を変えるのは、成長の一助だ。ただ「結局は自分との戦いだと思った」(金鎮鉉)。そして「信じられないミスで失点をしても信頼して起用してくれ、これだけ支えてくれたチームに対して自分は何も残していない」と覚悟を決めた。だから自分に負けないように、自らを追い込んで練習に励んだ。今、振り返れば「誰にも負けないくらい練習した自負がある」という。
その努力は小菊昭雄監督も見てきた。例えば午前練習だけで終わったある日。次戦対戦相手の分析や翌日の練習メニューを考えて夜までクラブハウスに残っていた小菊監督(当時コーチ)が筋トレルームに顔を出すと、よく金鎮鉉がいたという。「ジンヒョン、おったんかいっって(笑)。筋トレやメンテナンス…常に自分の体と向き合っていた」(小菊監督)。Jリーグ史に残る大記録は、流した14年間の汗の結晶だ。