ウクライナ W杯プレーオフ準決勝でスコットランドに快勝 指揮官「血を流して戦っている人々のために…」

2022年06月02日 09:26

サッカー

ウクライナ W杯プレーオフ準決勝でスコットランドに快勝 指揮官「血を流して戦っている人々のために…」
スコットランドを3―1で下し歓喜のウクライナ・イレブン(AP) Photo By AP
 サッカーのW杯カタール大会(11月21日開幕)の欧州予選プレーオフ(PO)A組準決勝が1日に英国グラスゴーで行われ、ウクライナが敵地でスコットランドを3―1で下した。
 3月に行われる予定だった試合はロシアのウクライナ侵攻を受けて延期。ウクライナは代表選手の過半数が活動する国内リーグが打ち切られ、母国が侵攻を受けている中で困難な調整を強いられたが、前半から主導権を握ってMFヤルモレンコ(ウェストハム)が先制点。後半4分にヤレムチュク(ベンフィカ)が追加点を挙げて優位に試合を進めた。後半34分に1点を返されたが、アディショナルタイムに途中出場のFWドブビク(ドニプロ-1)がダメ押し弾を決め、06年ドイツ大会以来4大会ぶり2度目のW杯出場に王手をかけた。

 ペトラコフ監督は「この勝利は私や選手のためのものではなく我々の祖国のため。ウクライナにとって偉大な勝利になった」と感慨深げに語った。5月からスロベニアで合宿を行い、海外クラブと調整の試合を行ってきたものの、メンタル的には難しい状況下での試合。それでも「彼らは祖国で試合を見ている人々のため、塹壕にいる国防軍のため病院で働いている人々のためにプレーした。最後の一滴まで血を流して戦っている人々、日々苦しんでいる人々のため。我々は大きな目標に一歩前進した」と国民にささげる勝利の意義を強調した。

 5日にはW杯出場を懸けたPO決勝でウェールズと対戦する。指揮官はあらためて「人々が期待していることに全力を尽くす」と必勝を誓った。

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