伊藤 長友&中山に挑戦状、A代表初招集23歳が左SB先発でデビュー即攻守で見せ場

2022年06月03日 05:05

サッカー

伊藤 長友&中山に挑戦状、A代表初招集23歳が左SB先発でデビュー即攻守で見せ場
<日本・パラグアイ> 前半、競り合う伊藤(左)と三笘(右)(撮影・光山 貴大) Photo By スポニチ
 【国際親善試合   日本4-1パラグアイ ( 2022年6月2日    札幌ド )】 初招集ながらフル出場で勝利に貢献した伊藤は「デビュー戦だったけど、周りの選手がうまくボールを預けてくれて、サポートしてくれたのでうまく試合には入れたと思う」と充実感をにじませた。
 23歳は左サイドバックに入り、ダイナミックなプレーを見せた。開始5分、敵陣深くからクロスを送り決定機を演出。26分のCKでは打点の高いヘディングシュート。36分には自陣からロングパスを浅野に送り、先制ゴールの起点となった。

 後半からセンターバックとしてもプレー。14分、自らのパスを奪われたことが失点の一因となったため「センターバックがリスクをかけて縦パスを入れるべきではない」と反省。「もっと奪い切れるところもあった。前線の選手を動かしたり、奪いに行くタイミングも共有できれば」と守備面の課題を挙げた。

 しかし、森保監督は高く評価している。「守備では身体能力と戦う姿勢を出した。攻撃でも起点になり味方を助けるフリーランニングもあり意欲的だった。ミスがあったが、トライした上でのミス。これからもミスを恐れずチャレンジしてほしい」と賛辞を並べた。

 昨夏、磐田からシュツットガルトに移籍。左利きのセンターバックとして先発に定着しリーグ戦29試合に出場した。パスの精度が高く、攻撃のセンスも光る。スプリント力も備える。何よりドイツでも見劣りしない1メートル86の高さは魅力だ。

 左サイドバックには長友、中山という実績のある選手がいる。伊藤は「経験も実績もある選手。攻撃のタイミングやクロスの精度など自分より全然上。全てにおいて学ぶべきところがある」とベテラン長友に敬意を表したが、スケールの大きさはW杯メンバー入りに向けて武器となる。

 初の国際Aマッチを終えて「(手応えは)まだない。(W杯メンバー入りは)厳しい戦いなので、どうチームの勝利に貢献していくかだと思う」と満足はしていないが、強烈なインパクトを残した。

 ◇伊藤 洋輝(いとう・ひろき)1999年(平11)5月12日生まれ、静岡県出身の23歳。磐田の下部組織で育ち、17年トップチーム昇格。18年8月リーグ戦初出場。19年名古屋に期限付き移籍。20年磐田復帰。21年7月シュツットガルトに期限付き移籍し、先月20日に完全移籍が決定。U―16から各年代の日本代表に選出。19年U―20W杯出場。1メートル86、78キロ。

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