W杯日本第2戦の相手はコスタリカ 森保監督「間違いなく強い」14年8強入りしたライバル最大警戒
2022年06月16日 04:30
サッカー
FIFAランキングは23位の日本より低い31位にとどまるコスタリカだが、W杯の実績では日本を上回る。大旋風を起こした14年ブラジル大会では初の8強入り。オランダとの準々決勝はPK戦までもつれ込むなど4強目前まで迫った。
当時の主力選手の一部は健在でニュージーランド戦にも出場したGKナバス、MFボルヘス、MFルイス、FWキャンベルはいずれも国際Aマッチ100試合以上の出場歴を誇る。シュートストップに優れた守護神ナバスは強豪パリSG所属で、かつてはRマドリードでもプレー。欧州チャンピオンズリーグ制覇など勲章も多い。
森保監督は注意すべき選手としてナバスを挙げ「世界トップクラスの経験を持っている選手。こじ開けていくのは本当に大変。分析してどう攻略した方が良いか考えなければいけない」と話した。
ナバスを軸に堅守を誇るコスタリカは北中米カリブ海最終予選で14試合8失点。ニュージーランド戦は4バックでスタートしたが、相手に押し込まれる展開を受けて後半開始から3選手を交代し、W杯過去2大会で基本とした5バックに切り替えてしのぐなど、守備時の対応力が高い。
初の8強進出を目指す日本は、2位通過した前回ロシア大会1次リーグと同じ勝ち点4は欲しい。ドイツ、スペインとの力関係を考えると、コスタリカは何としても勝ち点3を奪いたい相手であることは間違いない。森保監督は「我々が持っている力を出し切れば勝てる相手だと思うし、勝ち点3をつかみ取れるように準備しなければいけない」と改めて強い決意をにじませた。
▽コスタリカの14年W杯 1次リーグはW杯優勝経験がある3カ国と同じ死の組で1弱とみられていたが、初戦でウルグアイに3―1で逆転勝ち。続いてイタリアを1―0で破り、イングランドと0―0で引き分けて1位突破する番狂わせを起こした。ギリシャとの決勝トーナメント1回戦は延長1―1からのPK戦を5―3で制して初の8強入り。準々決勝オランダ戦では延長0―0からのPK戦に3―4で敗れたが、PK戦は記録上では引き分け扱いのため大会を通じて2勝3分けの無敗。GKナバスは終盤3試合で続けてマン・オブ・ザ・マッチに選ばれた。
《対戦国にスターGKぞろい》パリSGのナバスを擁するコスタリカが勝ち上がり、日本はいずれもスターGKを抱えるチームとの対戦になった。ドイツのノイアーは14年W杯優勝を支え、Bミュンヘンでも不動の守護神。スペインはビルバオのシモンが定位置を確保しているが、マンチェスターUのデヘアが健在だ。デヘアは今年に入って代表招集を外れ、W杯メンバー入りは不透明な状況だが、実績豊富なGKがそろうグループで、攻撃の精度アップは必須といえる。