【W杯予選大陸間プレーオフ コスタリカ1ー0ニュージーランド ( 2022年6月14日 アルラヤン )】
【川本治の目】コスタリカは前半3分に先制したこともあり、終始守備的だった。4―4―2のシステムでブロックをつくり、後半からは相手がより攻めてくると考え、長身DFを加えて5バックに変更し、さらに守りを固めた。傑出した選手はおらず、1対1も組織力も特別にあるわけではないが、とにかく粘り強い。ただし、日本はアジア予選で守備的に戦うチームと何度も対戦しており、経験は十分ある。
ニュージーランドはサイドを突破して長身CFにクロスを入れて何度もチャンスをつくった。日本も伊東や三笘らスピードがある選手がいるので、この形をまねればいい。ポストプレーからサイドに展開し、アーリークロスを入れていけばシュートまでいける。ただし、GKナバスは経験豊富で技量も高い。シュートの精度を高める必要はあるだろう。
攻撃面では途中出場したMFルイスの左足に要注意だ。36歳のベテランだが、フラムなどで活躍した実績もある。その一方で日本が苦手なロングボールはあまり使わないので、ミスさえなければ失点することはないと思う。(元ジェフ市原強化部長)