日本代表・水沼 父・貴史氏からのエールで再自覚!香港戦へ「自分らしく」 19日E―1選手権開幕

2022年07月18日 04:51

サッカー

日本代表・水沼 父・貴史氏からのエールで再自覚!香港戦へ「自分らしく」 19日E―1選手権開幕
ボール回しをする水沼(中央)=撮影・小海途 良幹 Photo By スポニチ
 男子日本代表は17日、19日の香港戦(カシマ)で開幕する東アジアE―1選手権に向け、千葉市内で合宿を19人でスタートした。Jリーグ発足後2組目となる親子でのA代表入りを32歳で果たしたMF水沼宏太は、招集を受け父の元日本代表FW水沼貴史氏(62)からエールを受けたことを告白。父を追い越すための生き残りを誓った。
 プロになってから着るまでに15年もかかった代表のウエアをまとうと、水沼の心は浮き立った。「気合が入るというか、やっとここに来られたな、と」。32歳でたどり着いたA代表の舞台。国際Aマッチ32試合7得点の記録を持つ父に追いつき、追い越すための一歩を踏み出した。

 「父を追い越すため、もっともっと高みを目指してギラギラした自分を出してやっていかないといけない」

 代表に選出されてからすぐ、父に電話をかけた。とても喜び「これからが大事だよ」と言葉を掛けてくれたという。「父は“いつも通り、自分らしくやってきな”ということだけしか言わなかった」。まさに自分が考えていた通りの言葉で、背中を押してくれた。

 17歳でプロデビュー。以後J2栃木など5クラブを渡り歩いた。苦労の過程を支えたのは、高精度のクロスをはじめとするプレーの長所だけではない。「武器はありますけど、それ以上にチームのために戦うことが自分の生きていくポイント」。大切にしてきたその「自分らしさ」は代表でも貫くつもりだ。

 32歳147日で迎える香港戦でA代表デビューすれば、日本歴代7位の年長記録となる。持ち前の明るい性格で初日から率先して声を出し、相馬、脇坂ら他クラブの後輩とも積極的にコミュニケーションを図った。「これがスタートライン。常に高みを目指し、年長者らしく自分らしく元気にひたむきに、いつも通りプレーしていきたい」。父の立てなかったW杯に向け、その一歩を踏み出した。

 ◇水沼 宏太(みずぬま・こうた)1990年(平2)2月22日生まれ、横浜市出身の32歳。あざみ野FC、横浜ジュニアユースを経て横浜ユース時代の07年に17歳でプロデビューした。10年7月にJ2栃木に期限付き移籍。その後は鳥栖、FC東京、C大阪を経て20年に横浜に復帰。J1通算332試合43得点。1メートル76、72キロ。

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