日本代表・水沼 父・貴史氏からのエールで再自覚!香港戦へ「自分らしく」 19日E―1選手権開幕
2022年07月18日 04:51
サッカー
「父を追い越すため、もっともっと高みを目指してギラギラした自分を出してやっていかないといけない」
代表に選出されてからすぐ、父に電話をかけた。とても喜び「これからが大事だよ」と言葉を掛けてくれたという。「父は“いつも通り、自分らしくやってきな”ということだけしか言わなかった」。まさに自分が考えていた通りの言葉で、背中を押してくれた。
17歳でプロデビュー。以後J2栃木など5クラブを渡り歩いた。苦労の過程を支えたのは、高精度のクロスをはじめとするプレーの長所だけではない。「武器はありますけど、それ以上にチームのために戦うことが自分の生きていくポイント」。大切にしてきたその「自分らしさ」は代表でも貫くつもりだ。
32歳147日で迎える香港戦でA代表デビューすれば、日本歴代7位の年長記録となる。持ち前の明るい性格で初日から率先して声を出し、相馬、脇坂ら他クラブの後輩とも積極的にコミュニケーションを図った。「これがスタートライン。常に高みを目指し、年長者らしく自分らしく元気にひたむきに、いつも通りプレーしていきたい」。父の立てなかったW杯に向け、その一歩を踏み出した。
◇水沼 宏太(みずぬま・こうた)1990年(平2)2月22日生まれ、横浜市出身の32歳。あざみ野FC、横浜ジュニアユースを経て横浜ユース時代の07年に17歳でプロデビューした。10年7月にJ2栃木に期限付き移籍。その後は鳥栖、FC東京、C大阪を経て20年に横浜に復帰。J1通算332試合43得点。1メートル76、72キロ。
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