岩本輝雄氏が分析 Eフランクフルト・鎌田のFKは森保ジャパンの大きな武器
2022年09月19日 04:30
サッカー
![岩本輝雄氏が分析 Eフランクフルト・鎌田のFKは森保ジャパンの大きな武器](/soccer/news/2022/09/19/jpeg/20220919s00002023033000p_view.webp)
今のサッカーは相手に守備を固められると簡単には相手守備を崩せず、点が取れないので、カウンターとセットプレーが重要になっている。ゴール近くのFKやCKのキッカーを任されるということは、監督に信頼されているということだ。FKを直接狙うときはあまり近いと蹴りにくい。ちょっと遠めぐらいがボールに変化を付けやすく、決めやすい。そして私もFKは得意だったが、壁もGKも関係なく、キッカーが全て。自分のイメージ通りにいいボールを蹴って落とせればいい。セットプレーは練習すればするほどうまくなる。そして練習だけでなく、試合で決めればうまくなるし、自信になる。鎌田は今回決めたことで自信をつけた。これが大きい。
日本代表はカウンターからは伊東らスピードのある選手がいるので攻撃の形を持っているが、セットプレーから得点を狙える選手はいなかった。鎌田が出てきたことで大きな武器を手にしたことになる。さらに相手がペナルティーエリア近くでファウルをしないように神経を使ってくれれば、それだけ日本が攻めやすくなる。鎌田のポジションの兼ね合いはあるが、堂安のケガなど不安もある中で好材料だと思う。(元日本代表MF)
《MOM選出「なんか入っちゃう」》セットプレーで全得点に絡んだ鎌田は13日の欧州CL、マルセイユ戦に続いてマン・オブ・ザ・マッチに選ばれた。今季公式戦10試合6得点と好調で「こうしてゴールやアシストが続けば、なんか入っちゃう」と笑顔。前半6分のFKはGKにはじかれたが、すかさず味方が詰めた。後半10分には正面やや左のFKが相手をかすめて微妙にコースが変わって加点した。後半43分は左CKで3点目をアシスト。日本代表でも期待がかかる活躍だ。