【Jトピ~データで読み解く】鹿島・樋口に川崎F・脇坂…ピンポイントで味方に合わせるCK職人
2022年10月11日 04:45
サッカー
直近の8日磐田戦でも、樋口はチームのCK全8本を任された。そのうち4本が試合終盤で、後半38分からは3本を立て続けにMFカイキとFWエヴェラウドの両外国人選手の頭に合わせ、うち2本がヘディングシュートとなった。得点にこそ結びつかなかったものの、CKによるラストパス2本は今節の全選手唯一。樋口は今季ラストパス合計18本でもトップに立つ。
CK88本で3位の川崎FのMF脇坂泰斗は、CKによる最多アシスト5をマークしている。8日の清水戦では1点を追う後半31分、脇坂の右足から放たれた右CKは大きな弧を描いてやや後方にいたDF山村の頭に吸い付くように曲がり、値千金の同点ゴール。優勝に望みを残す逆転勝利につなげた。残り4本の得点も全てヘディングで家長、車屋、谷口、シミッチと別の選手。特定のターゲットに頼らず、どこからでも得点を奪える川崎Fの大きな武器となっている。
樋口と並びCKで3アシストの札幌DF福森晃斗は、味方が触った確率を示すCKクロス成功率がトップの44・8%。彼らCK職人の技術も、Jリーグの見どころの一つといえる。(データ提供・データスタジアム)