【カタール日記】食事に見たW杯支える2つの世界

2022年11月16日 04:30

サッカー

【カタール日記】食事に見たW杯支える2つの世界
550円のランチプレート。ライス、おかず共におかわり自由だ(撮影・小海途 良幹) Photo By スポニチ
 カタールには2つの世界がある。市街地には目を見張るようなデザインの高層ビルが林立。その一方で移民労働者が生活する質素なエリアも存在する。
 食事をしようと、カタール人に人気のハンバーガーチェーン店に入る。チーズバーガーとポテトとシェークを頼む。料金は日本円換算で4000円超。しかし、移民でにぎわうインド料理店に行くと550円ほどでランチプレートをいただける。チャイは40円だ。

 カタールの人口の9割程度は移民が占める。その多くはインドやパキスタンなど南アジアからの出稼ぎ労働者だ。W杯の警備に就くパキスタン人の警察官にカタールへ来た経緯を聞くと、パキスタンの新聞にカタールへの出稼ぎの募集が出ていたからという。現地に来て見えてきたのはカタールという国の二層構造。カタール人の資金力と、移民の労働力でW杯は開幕を迎えようとしている。(小海途 良幹)

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